
短編
痣
匿名 2日前
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これは、修学旅行での肝試しのことです。
私の学校では、修学旅行で、肝試しをしました。
と言っても内容は、旅館の近くの寺を10分程度歩く程。少し驚かせようとなのか、校長先生は、お話を始めました。お寺というものは、神社とは違い、神ではなく、死者が集まるところであるという話をされました。そちらのお寺にはお墓もあるそうで、未練がある死者、幽霊 、 などが 足首を出していると 、 所謂 死者の世界という場所に連れていくなどだそうです。私自身、目に見えないものは信じない性格の為、足首が少し出るズボンでしたが、大して気にしてもいませんでした。私は最後の最後の番で、5人ほどのグループで回りましたが、皆怖いのかなかなか進まない為、後ろ行ってあげるから先に行きなよ、なんて言いました。歩いてる最中は何も無く、無事に戻ってきたのですが、終わった後、隣の女の子が、「私、触られた気がするんだよね~」と言いました、私は、なんとなく、好奇心で、靴下を捲り、足首を見るとそこには、くっきり、人の手のような、赤紫のような痣がありました。行く前にアザは無いことは確認済です、特に痛くなった思いもありませんし、そして何より、足の裏を見ると、引っ掻き傷のような跡が沢山ありとても怖くなりました。あまり信じてもいないものですので、特に何もしないままですが、その後1ヶ月後まで、毎日、起きると痣が増え続けていました。ちょうど1ヶ月が過ぎる頃、突如として痣達は綺麗になくなっていました。
後日談:
- 今はめっちゃ元気ですし、アザも特には残っていません。ただ言うならば、その足には昔花火で大火傷をした為、濃く火傷跡が残っていました。
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