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新着 中編

あの遊び場の子

鈴木アンバサダー 4日前
怖い 5
怖くない 0
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まま走って逃げました。 けれど、背後から聞こえる足音は途切れません。 振り向くと――ニタニタと笑いながら、同じ距離を保ってついてくるのです。 私は混乱しながらも、なぜか怒りのような感情が込み上げてきて、立ち止まって言いました。 「なんでついてくるの?」 しかし、男の子は笑みを浮かべたまま、何も言いません。 声をかけても、表情ひとつ変えず、ただ、目だけがこちらをじっと見ていました。 恐怖がこみ上げ、私はまた母のもとへ駆け戻りました。 そんなことが、何週間か続きました。 そのたびに、男の子はいつの間にか現れて、笑いながらついてくるのです。 やがて数か月が過ぎた頃、母が言いました。 「先生が遠くに行っちゃうから、もう習い事はいけなくなっちゃったの」 私は寂しくて泣きました。もう会えない先生のことを思って。 それからしばらくして、家族でそのショッピングモールを訪れたとき―― 習い事の教室は、すでに閉まっていました。 残念な気持ちで歩いていると、あの遊び場の前を通りかかりました。 そこには、立ち入り禁止のロープが張られ、 入口のガラスには「安全点検のため閉鎖中」という張り紙がありました。 中を覗くと、遊具の影に、ぼんやりと何かが動いたような気がしました。 でも――母には、見えていないようでした。

後日談:

  • 本作を読んでいただきありがとうございます。 最初にも書いてあるように、この作品は私の幼少期の話で実話です。 十数年たった今、怪談話が好きな父と話してみると話さずに笑っておりついてくる、というのはおそらく幽霊ではないかと言っており、私自身も幽霊であってほしいです。たまたまその幽霊と波長があったのでしょうか。 今現在幽霊のようなものは見えません。

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