本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

長編

巣くうもの

匿名 5日前
怖い 752
怖くない 700
chat_bubble 2
74,561 views
色々とよく解らなかった。 ただハッキリ覚えてるのは、気がついたら、目の前に何かがいたこと。 白いんだかグレーなんだか透明なんだか、煙なんだか人影なんだか、 何か良く解らない「何か」が俺らの前に居た。 ちょうどその辺りから、ガシャガシャガシャガシャガシャ、ズシャズシャズシャズシャズシャ、 みたいな金属音が耳一杯に響いてきてた。 いや、こう書くとその煙みたいなもんが金属音立ててたみたいだけど、そうじゃなかった。 俺らは「煙か人影みたいなもん」の背中を見てて、 それが「見えない金属音の奴」とぶつかり合って止めてるんだって、そういう光景だった。 「俺君、C君、動ける?逃げよ!!速く逃げようよ!」 Aが叫んで、俺らは必死で身体を動かして車へ向かって、何とか乗り込んで逃げ出した。 Cがハンドルを握る車の中で俺が振り返ったとき、もう何も見えなかったけど、 金属音だけは結構長いこと耳に残ってた。 その後。結局帰り着くまで熟睡こいてたBに「何も出なかったから起こさなかった」と 説明して帰らせた後、皆で震えながら明け方まで飲んだ。 数日後にAを捕まえて経緯を聞いたら、げんなりした顔でいろいろ教えてくれた。 あの古井戸がマジで危ない本物だったのは予想通り。 「家の正面に居る分には大丈夫だけど、裏に回って井戸まで見たらダメ」だそうだった。 問題は俺らを助けてくれた妙な影なんだけど、Aは凄い嫌な顔で、 「あれはBの……何ていうか、ついてるものなの」と言った。 AがBを避けてたのは、嫌いだからじゃないそうだった。 ただ、Bに纏わりついてるものがいて、それが凄く強くて薄気味悪いものだったんだと。 で、初めはBに取りついてる霊か、と考えたがどうしても違和感があって。 ある日、Bから出てくる『それ』を見て、不意に気づいたんだそうだ。 『それ』は『Bの中』にいるんだと。 「……Bがあれのいる世界に繋がってて出入り口になってるのか、  それともB自体があれの棲む場所なのか、どっちかだと思う」 Aもよくは解らないようで、とにかくそれはBから出てきてまた戻っていくんだと言っていた。 他の霊的なものは全部Bを避けるそうで、多分あれのせいで近寄れないんだとも。 180:巣くうもの 終わり:2011/05/02(月) 21:22:08.50 ID:6OgYSiQM0 「あれは私たちを守ったんじゃないし、Bのことも大事だとかじゃないと思う。  

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(2件)

  • 読んだことあるけど、このシリーズ割と面白い。
  • 読んだことあります
    まい
0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.48

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...