
中編
小型UFOを捕獲した男の霊体験
匿名 2日前
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漕ぎながらも、顔をこわばらせていると、老婆は言葉を続けた。
「今度来た時は・・・。」
老婆が言い終わる前に、N氏は峠付近の斜面に自転車ごと突っ込んでしまった。
「いたたたた・・・・。」N氏は起き上がって周囲を見渡すも、老婆の姿はなかった。
「一体、何やったがや(何だったんだ)。」と、自転車を起こすと、その斜面の大木に、地元の大元神社の木札が差し込まれているのに気付いた。
「待てよ、確かこの先には・・・。」と言いながら、自転車を押していくと、その先の北側の石段上に、神原神社の鳥居が建っていた。かつて首吊り自殺があった鳥居だ。
鳥居以外でもこの森では自殺があり、当時、地元では心霊スポットと認識されていた。しかし老婆が過去、自殺したことはない。と、すると、あの老婆は自殺者をこの森に呼び寄せる死神的存在だったのか。
そこに神官の血をひく家系の者が来たから、森から追い出そうとしたのか。それとも霊感が強いため、妖怪的老婆を引き寄せてしまったのか。
以後、定年になるまで、N氏はヤカシロを訪れることはなかった。
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