
中編
戦死兵の訪問?
匿名 6時間前
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「これは私が大学生の時(昭和56年くらいの8月6日の夜)に実際に体験した話です。
友人たちと6人くらいで、母の実家のそばに親が持つ別荘に
海水浴を兼ねて泊りに行った時の出来事です。
場所は茨城県の大洗海岸より千葉よりの鉾田の海岸に面した高台にある別荘です。
その当時は他に別荘は無く、村の民家からも離れて一軒だけポツンと建っていました。
その日は台風が関東に接近しており、日中も海岸には出られず、別荘の中でトランプなどをしながら
過ごしていました。
夕方には千葉に上陸しており、別荘も激しい雨風になりました。
部屋で友人たちと食事をしながらお酒も飲んでいたので、カセットテープで当時の人気歌手のヒット曲
(ここでは曲・歌手名はあえて伏せますが)に幽霊の声が聞こえると話題になっていた曲を何度も流していました。
面白半分でした。
夜も更け暴風雨となり、23時は過ぎていたかと思う頃、突然停電が起こりました。
懐中電灯とろうそくで明るさを保ち、怪談話になった時に、「ピンポ~ン!」とチャイムが鳴りました。
こんな夜中に誰だろうと思い、私ともう一人の友人が玄関のドアを開けました。
訪問者は20代後半から30歳くらいの男性で、グレーの服装だったかと思います。
男性は「電話を使わせてもらえますか?」と言ったのです。
当時は別荘に電話は引いていなかったので、「すみません。うちに電話はありません」と答えました。
男性は「そうですか、失礼しました」と残念そうに外に出ていきました。
振り返ると、他の友人たちが「誰が来たの?」と聞くので驚きました。
部屋は広いリビングにテーブルを囲んで床に直接座っており、友人たちからは玄関も丸見えの位置です。
友人たちは「誰も見えなかったよ。声も聞こえなかった」と言うのです。
訪問客は友人の方に向かって話しており、私と友人は玄関に向かって話しているのに、
私たちの声だけ聞こえたと言うのです。
私と友人は思わず、玄関の外に出てみました。
車も人も全く見えなく、凄い暴風雨であっという間にびしょ濡れになりました。
そういえば、男性は傘も持たず、全く濡れていませんでした。
こんな夜中に民家を通り過ぎ、人里離れた一軒の別荘に車にも乗らず
何故訪ねて来たのでしょう?
一体、誰に電話をかけたかったのでしょう?
幼い頃に母から何度も、この海岸には太平洋戦争で撃墜された
後日談:
- 体験した時は怖いとは思いませんでしたが、冷静に考えると怖いです。
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