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長編

風と木の神社

匿名 2日前
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これは本当に起きた話です。 アルバイトで国勢調査の仕事をしていた私は、ある神社の社務所に調査に行くことになりました。 家からさほど離れていませんでしたが、こんなところに神社が?と思うような場所にありました。 というのも、多車線の国道沿いで、コンビニやカラオケが並ぶ繁華街。 その歩道の横に突如現れたような細い道を、一本奥に入った突き当りににあるのです。 細い道を奥に進むにしたがって、左右がビルのコンクリートから青々とした木々に変わり、その先に古めかしい鳥居が現れる。 それは自分がまっすぐ異次元に向かっているようでした。 初めて見る神社。 林のような木々にぐるりと囲まれ、古めかしい鳥居に木造の本殿。 すべてが木、木、木。 木の気配しか感じられない古い神社。しかも何やら暗い雰囲気。 晴れた昼間なのに、なぜこんなに闇を感じるのか。 もしかしたら神社と私の相性が悪いのかな? と思いましたが、とりあえず作法にのっとり、スマホなどの電子機器の電源を切り鳥居の前で一礼。 参道の左側を通り、参拝前のお清めのため御手水舎(おちょうずや)に向かいます。 御手水によるお清めは、肉体的にも精神的にも大切なものです。 手水でお清めをする時に、口の中を水ですすぐ作法がありますが(水が不潔だと思う人は、すすぐ振りだけでよいそうです)これは、その神社と自分の相性をチェックするのにも使えます。 手水の味が甘ければ相性の良い神社、苦ければ相性の悪い神社。 相性が悪いとわかれば、神様が拒否なさっているということなので早々に退出するべきなのだそうです。 しかし手水舎の前に行って私は凍り付きました。 龍の形をした水口からは全く水が出ておらず、石の手水台にたまった水は灰色に濁り、水の表面を吐き気がするような腐った膜が覆っています。さらにそこに綿菓子をまぶしたように、極細の蜘蛛の糸がかぶさっています。 ふと気づくとその左側に1メートル弱の小さな池があるのに気が付きましたが、そこも同様、腐った水で悪臭が漂っていました。 こんな不潔なものはここしばらく見たことがありません。 お清めの場なんて冗談もいいところ。 ここが神社?神様をお迎えするところ? 宮司さんは何をやってるの?氏子の人たちは?全く誰も来ていないと言うこと? そう思った私ですが、その直後に奇妙なことに気づきました。 さらにその横に並ぶように、大きな真新しい茅(ちがや)の輪くぐりの輪が置か

後日談:

  • 実話です。作者は仕事である神社を訪れますが、そこで不気味な不思議な体験をします。

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  • ありがとうございます。体質的にそうだと思います(;^ω^)この仕事続けてたら、この話はシリーズ化すると思います。
    masa
  • 絶対この仕事向いてないよ
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