大阪に有名なコリアンタウンがある。 昔、ある在日コリアンと知り合った その人はジムのトレーナーで 俺はバイトしながら、毎日の様にジムに通ってた。 その頃の俺は常に 金がなく.. その人に凄いお世話になった。 よく居酒屋や牛丼チェーンを奢ってくれたり 自宅にも呼んでくれて、飯を創ってくれたり 『泊まってけや!』 と、朝方までよく酒を呑んだ。 俺にとっては 『大阪でのオヤジ』 そんな存在やった。 そんなオヤジは料理が大変美味く 特に韓国料理が絶品。 『買い出し行くぞ!』 とよく、車で一時間ちょい位かけて一緒に行ってた。 俺の任務は 荷物持ちw 大量に買う食材を両手いっぱいに持ち、お供する。 その褒美に飯を奢ってくれる。 行くのは、何時も決まってて 『韓国料理の定食屋』 七輪で、炭火で焼く1000¥のホルモン焼き定食が絶品で 俺はソレが喰いたくて、喰いたくて 喜んで、お供してたw コリアンタウンには不思議なゾーンがあった。 屋内の常に薄暗く、奥まった場所にある一角。 ソコには営業してるんか、してないんか? 解らん様な店舗が2〜3軒あり 不穏な空気感が漂う。 職場の先輩にコリアンタウンに詳しい人がいたから聞いてみた。 『コリアンタウンの○● アソコ .. 何なんすか? 昔はなんやったんすか??』 『アソコか、○●君は若いから知らんか アソコはな.. 昔は北の連中の拉致現場や。』 『!? え.. 冗談でしょ?』 『ホンマや コリアンタウンは観光客多いやろ 何も知らん人等が道に迷って、アソコに入り込んだら クロムホイルとか催眠剤で背後から襲って、眠らすんや。』 『..その後は?』 『準備出来たら、港に運んで密航や。』 『向こうに行ったら..』 『向こうに着いたら.. まぁもうほぼ、日本には 帰れんわな。』 『うわぁ..』 『昔はな.. 流石に今はそんなんムリやし やってないと思うで。』 先輩は複雑な顔をしながら、話を 終えた。