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私は滋賀民なのですが、その滋賀で出会った変な人のお話です。 これは実話です。 私が滋賀の田んぼら辺で愛犬の散歩をしていたら、その変な人に出会いました。 見た目は化粧が濃く、年齢は50〜60代くらいでした。 その人に会った時は(あ、この人は犬とか動物が好きなんだろうなぁ)と思っていました。...
僕24ぐらいの時に滋賀で働いてて残業で電車が無くなってタクシーで京都まで帰らないと行けなくなって駅前のターミナルに停まってるタクシーに乗ったんですね。 で京都までだけどいいですか?って聞いたら。はい。いいよー。って言われてまあ気さくな感じで50歳ぐらいの痩せ型の運転手の人で。 で車が走り出した...
俺は登山をする。歩くときは10時間くらい山中にこもってたりもする。 ここ数年で山岳遭難事故がやたらに取りざたされるようになった。日本アルプスに無謀な装備で突撃し、行政と民間の総力を結集した捜索活動が企図され、多大なコストを世間のみなさまがたに負担させる。同じ山屋として毎度申しわけないと思う...
俺は登山をする。歩くときは10時間くらい山中にこもってたりもする。 最初は暇な日常を彩るスパイスくらいに考えていた登山も、かれこれ10年近く続いている。とくに三重県と滋賀県の県境を南北に貫く鈴鹿山脈は、すっかりホームグラウンドになった。 それでもなお、しばしば考えられないようなミスをす...
俺は登山をする。歩くときは10時間くらい山中にこもってたりもする。 日本は国土の7割が山岳地域であり、ただでさえ狭い日本列島を圧迫している。利用できる平地は限られており、巨大な工場はもっぱら海外に建設するのがトレンドだ。そうした事情もあり、古くから山は身近な存在であり、米が不作の際に農民...
わたしの祖父はアル中だった。 その息子であるわたしの父親は、郵便物ひとつ出すのに徒歩で1日もかかるような寒村に見切りをつけ10代で家を出ていた。そのため祖父母とは盆暮れ正月に会う程度であったが、幼少のころのわたしが覚えている祖父の姿は、ワンカップの日本酒を片手に万年こたつでうつらうつらと...
これはわたしが20代、まだ実家住まいのころ、入団していた消防団活動で体験したエピソードである。特定を避けるため意図的な改変は入れてあるものの、大筋では起こった通りであることを最初に断っておく。 消防団と呼ばれる組織がある。 前身は戦前の青年団にまでさかのぼる由緒正しい団体で、その活動は...
山には道標というものがある。 それには〈白船峠〉や〈御池岳〉などの地名が表記されており、山なり峠なりがどの道の先にあるのかを指し示してくれる。登山地図は現場の道標にリンクするかたちで描かれていることが多く、そういう意味でも登山者にとってはマスト・アイテムに近い非常に頼れる存在といえるだろう...
わたしは25歳くらいから、かれこれ15年近く登山を続けている。 それだけやっていれば、命の危険を感じるような修羅場を潜り抜ける破目に陥るものだ。 これはつい最近、晩秋の鈴鹿山脈で実際に体験した出来事である。 * * * このところ仕事が忙しく、毎日終電帰り...
わたしにはつい最近まで交際していた女性がいた。 とてもよい関係で、将来を見据えた付き合いとして始まったのだが、ひと月前ほどに一方的に交際終了を告げられた。 理由は先方の両親の介入である。わたしの出自が下賤なのが気に入らないのだという。 * * * クリスマ...
新雪をいの一番で踏みしめる――。厳冬期登山の魅力はこれに尽きる。確かに白銀一色の景色は美しいし、厳しい気候もスパイスにはなる。だが所詮、そうした事柄は枝葉末節にすぎない。処女雪を独占できるか否か。これが冬期登山の醍醐味を味わう分水嶺になるのだ。 山屋でないまともな一般人には信じがたいだろ...