
長編
不都合な真実
しもやん 3日前
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主張したいだけだ。
科学とは仮説を実験で検証し、その確からしさを積み重ねて事実へと昇格させていく地道な作業である。にもかかわらず温暖化論に関してはべつの仮説を提出するのは事実上不可能だ。そんなまねをしようものなら石油業界のロビイストだとか薄汚い資本主義者の権化だとか、徹底的な非難にさらされる。
デンマークの科学者であるH・スベンスマルクもべつの仮説を提出し、そのような目に遭った一人である。彼は環境保護団体や二酸化炭素論者たちからいやがらせをされながらも自説の正しさを証明すべく、いまでも奮闘している。その仮説を詳しく書くスペースはないけれども、彼は宇宙線(超新星からもたらされる陽子。厳密には放射性崩壊して生成された素粒子のミューオン)の多寡と太陽活動の磁場変動によって、雲が生成される度合いに影響をおよぼすことを証明した(H・スベンスマルク「不機嫌な太陽」参照)。
雲が増えれば日光が反射されるので地球は冷える。反対に雲がなくなれば直に日光が降り注ぐため地球は暖められる。このように考えれば地質年代規模で訪れる氷河期の説明もつく。わたしには彼の仮説を判断できるほどの知識はないけれども、少なくともまじめに検証すべき仮説であることには確信がある。
なぜ誰もそうしないのか。なぜ誰も彼もがIPCCの理論を後生ありがたがっているのか。それは温暖化問題が科学を離れて政治問題になってしまったからだ。いまやこの分野には途方もない資金が投入されている。氾濫するエコ商品、議員立候補の際のマニフェスト利用、IPCCに所属する研究員の給与、果ては国家間の二酸化炭素排出取引などというものすらある。
日々二酸化炭素削減に莫大な資金が投じられ、一向に削減されるようすはない。どの国も立派な目標を掲げているものの、達成できているのはもともと不景気で燃料利用の少なかったロシアくらいのものだ。率直に言って誰もこの問題を本気で解決しようとは思っていない。そんなまねをすれば自国が深刻な経済的ダメージを受けてしまう。
世界はほとんど害がないかもしれない気体を削減するために、天文学的な資金を湯水のように消費している。それらをほかの事業――発展途上国への支援など――に転用すれば同じく天文学的な数の人間を救えたはずである。飢えたアフリカの子どもたちはいますぐにでも助けられる。怪しげな温暖化問題へ投じる資源を転用しさえすれば。彼らは無能な政治家たち
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- なんだちみは?うんこりん
- なんか、めんどくさい人だな。まりりん
- 興味深い話だったよ。鴉
- これを真面目に投稿している思考が怖いタク
- これ、意味怖じゃ無い。文章はよくできてるけど、出す場所間違えてる山王連合会
- これ、意味怖じゃ無い。文章はよくできてるけど、出す場所間違えてる山王連合会
- こういうの、ちがうこたくん