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中編

さまようパーティ

しもやん 3日前
怖い 392
怖くない 327
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アルプスの登山道でしかお目にかかったことはない。  いま俺がいるのは道迷いが多いことで悪名高い鈴鹿山脈の、それも沢が出合う擂鉢地獄とも呼ぶべき鈴鹿深部である。こんなところに、それも登山道外の斜面にへばりつくようにパーティが歩いている。圧倒的な静寂のなか、ヘッドランプの光輪が徐々に遠ざかっていく。  俺は下山を急いだ。無事朝明渓谷に着いたのは19:30だった。肝を冷やす山行だった。  彼らはいったいなんだったんだろうか。知り合いの山屋の話では、20年ほど前に御池鉱山跡地でテント泊をしていたおり、深夜に人の足音が聞こえてきて生きた心地がしなかったという。偶然かもしれないが、御池鉱山跡地は俺が例のパーティと遭遇した付近と一致する。おそらく山岳会の夜間行動実地演習かなにかだったのだろうが、どうにも気味の悪い体験だった。  山をやっていて腑に落ちなかった体験はほかにもある。  機会があればほかにもご紹介したい。

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  • 山での不思議な体験見ててとても面白い!
    もも
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