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長編

青い絵

ぽにょ 3日前
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私はA県の芸術系の短大に通っていました。 これはその短大2年の時の話です。市街からはなれた小高い丘の上にその短大はありました。 周りは田んぼで自然豊かとは言い切れないけど、そこそこ自然があって気持ちがいいキャンパスでした。 私は2年のときの映像系のサークルに入りました。 3分程度の作品を作ったりして楽しんでいるサークルで、当時映画で流行っていた、リングなど髪の長い女の人が出てくるのホラーな映像を作っている人もいました。それを大学の講堂で上映会をして楽しんでいるサークルです。 サークルの部屋は大学の西側にあるプレハブ小屋の2階にありました。部屋は6畳程の広さ。サークル部屋にはたくさんの小道具が置いてあり、ごちゃごちゃとゴミのような、狭い空間にものが転がっていて居心地はとてもいいとはいえません。 ベットも置いてあり、寝泊まりする人もいたようですが、ここのプレハブには幽霊が出るという噂もありました。 大学も夏休みに入り帰省する生徒もいる中、私はサークルの仲間と一緒にサークル部屋の片付けに加わる事にした。10人程の人数で1日で一気に片付けてしまおうということで、とりあえず不要なものを外に出して掃除することにした。部屋の中にあったものを出した廊下はゴミだらけになりました。 「いるものあったらもっていっていいよ」 一人暮らししていた私はなにか使えるものはないかといろいろ探してみましたが、特に使えるものはありませんでした。 「ゴミばかりだね」 さすが芸術系の大学だけあって絵を描く為の道具がいくつか外に出されていた。 絵を描く道具があったのでこれなら使えるかな?と思って目についたのが油彩のキャンバスだった。 ノートパソコンを開いたぐらいの小さなキャンパスだったので丁度いいかなと思った。 表は青い絵の具が一面塗られていて、絵は書かれていなかった。 油彩では描かれた絵の上に絵の具を一面塗って、また別の絵を描く事は良くある事だし、特に不思議にも思わなかった。でも、裏から見えるキャンバスの木枠の古さだけがちょっと違和感を感じた。 どうみても、最近の品でない事が伺えた。 古い大学だからこういうものがあっても別におかしい事でもないので、そのときは特になんとも思わなかった。 「これ使えそうだから後で絵を描くのに使おうかな?」と同じサークルの友人に聞いてみた。 「いいじゃん、まだ使えるよ。もっていきな。」 そのキャンバスを端のほうへ捨

後日談:

  • いまではもうあのサークルの部屋があるプレハブもないし、昭和を感じさせるアパートも取り壊された。

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