
長編
教会に連れていくナビ
匿名 2日前
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に入って来た。
このままだとどこがおばあちゃん家の住宅街の入口か分からないので
不良相手でも道を聞いてみた。
でもこの時は不良でも私にはオアシスの地に見えたのだ。
「こんばんは、急にすみません。道を聞いても良いですか?
◯◯に行きたいんですけど、ここ真っ直ぐで合ってますか?」
最初は睨みつけられましたが
半べその私を見たためか、
1人が近づいて来て優しく道を教えてくれました。
最後に連絡先をちょうだいと言ってきましたが
嘘の連絡先だけを渡して、またすぐに走り出しました。
「In 300ms, make a u-turn」
▶︎ 300メートル先、Uターンしてください
まだ言うかこいつ!!
私はずっと真っ直ぐ走行しました。
スマホの画面もずっと青い線が故障したみたいに色々な道を出して来ましたがずっと無視。
そしてその青い線が左側に導かなくなった時です、
少し安堵したら母から電話がかかってきました。
「もしもし?今どこ?」
「今車。もうそろそろ着くよ。」
「遅くない?もう1時なるよ?」
時間を見たら00:45分辺り
「ごめん、ナビが狂って変な場所に行っちゃって。でももう大丈夫、人に聞いたし、もう近いと思う。」
「わかった。安全運転ね?」
「はいよ、じゃあね。」
電話を切ったあと
スマホ画面にまたマップがうつる。
青い線はしっかりと真っ直ぐな道を表していた。
・・・良かった。
その後、私は1時過ぎ頃におばあちゃん家に到着し、
息子も起きて待っていた。
私はあったことを全て親戚たちに笑い話として話した。
母にはこんな時間に出かけるからだ、なんて嫌味を言われたが、
何とか戻ってこれて良かった安堵と、恐怖と不安から開放されたためか、私は変にずっとヘラヘラしていた。
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今はもう亡きおばあちゃんなので
あの道を通ることもありませんが
それからはおばあちゃん家に行く時はナビではなく
あの体験から道を嫌でも覚えたので
ナビは使わなくなりました。
そして夜遅くにも外に出ることも、なくなりました。
(夫がいれば一緒に出ますがw)
今後も夜外でる時は
気をつけます。
お し ま い
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