
短編
回天
みず 2日前
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心霊写真が携帯カメラでも撮れてしまいました。何年か前母とある美術館に観光で行きました。その時丁度ランチの時間もあったので美術館併設のフレンチレストランで観賞後ランチをしました。意識して選んだ訳ではないのですが魚をメインディッシュに頼みました。ランチ後庭が見える部分に日本庭園があったので携帯カメラで撮影しました。その後家に帰ってカメラの画像を確認した所心霊写真が撮れていました。季節は子どもが夏休みに入る7月半ばだったのですが回天という旧漢字の右から左に読める文字と人間魚雷回天の画像が写り込んでいました。学校校舎の窓の様な物が見えその外に回天があるのですが、時間とともに回天の文字が回衆に変わって行きました。建物の廊下らしい所には軍服を着た様な背の高い男性の後ろ姿が写っていて手には銅鑼を鳴らすバチか警棒に見える物を持っていました。男性の近くには母子の様な黒い影も写っていました。実際は携帯の写真は消去したのですが、その誤霊障があっては行けないと思い終戦記念日には仏壇に手を合わせ近所の神社の軍人慰霊碑にも初詣の際参拝して手を合わせる習慣がつきました。元々は戦時中に親族も海軍士官として戦死しているので全然縁もゆかりもない霊が出たという訳ではないので供養だけする事にしました。その美術館に行く何年か前は昔海軍病院だった場所に建った病院で勤務していた事もありました。親族霊なのでそう怖い事もないのですが戦死者を追悼する気持ちはその頃から強くなりましたね。
後日談:
- 後に調べてみたら心霊写真が写った箇所では空襲があった日に近い日に訪問していた事や地元の戦時中の有名人女性ヤクザの命日が近い日だった事も分かりました。
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