
長編
のどがみさま
匿名 3日前
chat_bubble 0
24,971 views
これは私が中学1年生の時の夏休みの出来事です。
いつもは両親と姉と一緒に田舎の親戚宅へ数日泊まっていましたが、その年は姉が交通事故に遭ったため母が世話の為に残り、父と私だけで向かいました。
親戚宅に着いた後は挨拶もそこそこに、反抗期なのもあって父や他の親戚と一緒に居る事が何となく嫌で、夕食の時間まで1人で家の近くを散歩していました。
小学生の頃から毎年来ているので大体近所の事は分かりますが、田舎へ帰ると何故かいつも大人達から
「子供はA神社へは絶対行かないように」
と言われているのを思い出しました。
A神社はとても古くからありますが、私は一度も行った事がありません。
昔、父にどうしてか聞いた時には
「大人になるまでは行っちゃいけない場所なんだ」
としか言われませんでした。
気になったら行きたくて堪らず、でも1人は怖いしどうしようかと思っていると、B子に「何してるん」と話しかけられました。
B子は親戚宅の近くに住む家の子で、年が近い事もあり私が親戚宅へ行った際にはいつも遊んでいる子でした。
B子にA神社の事を話すと、じゃあ近所の子も集めて肝試しをしようという事になったのです。
そしてその日の夜23時、大人達が酒盛りしている所をコッソリ抜け出してB子との待ち合わせ場所へ向かいました。
そこには何度か会った事のあるC男とD男、D男の妹のE子がいました。
皆は「A神社へは一回行ってみたかった」と思っていたようで、参加したんだそうです。
A神社へは親戚宅やB家がある集落から山の方へ歩いて、約20分程の場所にあるそうです。
その場にいる皆が「まだ子供だから駄目」と止められており、正確な場所も教えてもらえていないのですが、おおよその場所ならそこに住んでいれば見当が付きます。
大人達にバレない為にもA神社をある程度見たらすぐ戻ると決め、闇に紛れつつ向かいました。
A神社へ向かう途中ではワクワクした気持ちと、やっぱり少し怖いという恐怖心がありました。
でもこれだけ人が居ればお化けも出ないだろう、むしろ大人があんなにA神社を隠すのは山の中にあるので子供だけで行くと危ないからそう言っているんだろうと思っていました。
ですがとうとうA神社と思われる所に到着して、寂れた雰囲気に薄汚れた鳥居を見た時、来た事を後悔しました。
なにかただならぬ雰囲気が漂っていたのです。
やっぱり帰ろうかと思いましたが、B子とC男がどんどん進
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。