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短編

検死

マジェパパ 2022年4月7日
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歯科医師になってほどなく警察歯科医師となった。 普段は普通の開業医として働いているが、日航機墜落や震災などあれば現地に赴いてご遺体の身元確認などを担当。でもそんな大事件での出動は人生で何度かしかなく、ほとんどは身元不明や孤独死されたご遺体の検死、所轄署が海岸線を含んでいるので水死体の検死がほとんど。 どれも死後ある程度時間が経過したご遺体の事が多く、腐乱したり膨張したりしている。そこから口を開け、歯の治療痕を記録、レントゲン撮影などを行い身元を探し確認する。強烈な光景、腐乱臭なのですがそれはまた別のお話で 初めて現場を訪れた時、学生時代の人体解剖実習の時のようにご遺体に手を合わせようとしたらベテランの鑑識さんに止められた。 「合掌は心の中でやりましょう。ここでやったら憑いて来ちゃいますよ、先生」 後々聞いてみたら鑑識さんも先輩の忠告を聞かないで手を合わせたら連れて帰ってしまい散々な思いをしたことがあるとかで。敬意を払い心で合掌はしても現場では手を合わせることは控えてるそうです。 私が担当する署では黙祷だけする習慣になっています。他の署では普通に合掌するそうです。 私自身、どうやら連れて帰ってしまったこともあり、寝ていると部屋のなかを歩き回る気配を感じたりした事もありますが大体2~3日もすれば気配を感じなくなるのであまり怖いと思ったことはないかも。 ご遺体の損傷が激しく口の中もドロドロな状態なのにある1本の歯だけがなぜかキラキラと光って見えたりして自己主張してくる時があります。そんな時は決まってその歯がきっかけとなり身元確定される事になるんです。怖くはないけど不思議だなと思います。

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