
長編
信じられないこと。
匿名 3日前
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まあこれを聞いて誰も信じる訳ないだろう。
正直僕もこの話を覚えているが、自分を疑っている。
でも冷静に考えれば色々不可解な点がある。
一つめは、まずその月に気づいているのは僕だけ。
そんなバカでかい月、車に乗ってる残りのいとこも見えてるに決まってる。
けど誰1人「え!?」とか「めっちゃ大きくない!?」とか言っていた記憶はない。
その時点でおかしい。
二つ目は、車の中で驚くとかの問題じゃなく、そんな月が地球から見れたらテレビは勿論、日本中が大騒ぎ。
だから僕は、夢だったのでは?と考えている。
まあ普通はそうなるだろう。
だがなんと、夢とは思い難いという事を思わされる理由もある。
まず、僕はバカでかい月を見た訳だ。
なので、クレーターがハッキリ見えた。
ここがおかしい。
なぜ資料で月を見た事もない小学2年生の子供が、クレーターをくっきり夢で表せるのか不思議でたまらなかった。
夢で見るとしたら、あくまで「地上で見える月」がドアップされると僕は思う。
地上から見る月は、クレーターも黒いモヤモヤに見える。
なので、クレーターはくっきり映らずモヤモヤがついた月がデカく見える、これが知識の少ない小学2年生が最低限見られる夢だと思う。
そして、これが現実だったのではと思わせる事がもう一つある。
それはその月を見た後の記憶や視線、夢とは違う触感や感覚を全て覚えているのだ。
まずその日は途中で、いとこの娘の方が、友達を連れてきた。
なので、合計4人で遊んだ。
確か、体育館の二階のロビーでドッジボールをした。
いとこが連れてきた友達の鼻にボールが直撃して泣いていた事まで覚えている。
もしかしたらこの日とは別の、金曜日の記憶かもしれないが。
しかし最近テレビで、その当時見たデカい月の正体を明確にするような事が報道されていた。
僕はその番組を見て確信に迫った。
そのバカでかい月は、アリス症候群によるものだと。
アリス症候群というのは、色んな物やある物の一部が小さくなったり大きくなったりして見えるという症状らしい。
発熱時によく起こすらしいのだが、これが発症する歳は、おおよそ1歳〜8歳ほどだという。
小学2年生、つまり僕は当時7歳である。
最近はもうこれやろなって思ってる。
まあけど男だし、ロマンは捨てたくないから、宇宙人の仕業なんて勝手に思っている。
はやくあの時のことを明確にしたい。
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