お前も知ってるだろうが 丘の上に建つ家には 地下室がある。お前は 後で友達と3人で そこへ行かなければならない。そして お前達に掛かった呪いを解いて来なければならない。」

私は 「呪い?」 と聞き返すと お祖母ちゃんは 黙って頷いた後 「見付けただろ?奇妙な人形を…」と言われて アレはそういうモノだったのかと思った。

「お前達が見付けた時点で 呪い返しが向こうに飛んだはずだ だから お前達は それを見て呪いを解かねばならない。」

外に車が停まる音がした。
お祖母ちゃんが立ち上がる。
(あぁ……みんなアレされるんだ…)そんな事 思いながら 緑茶の中で すっかり 溶けてしまった 御札入りの冷めきったお茶を飲んだ。

一通り 私と同じ事をされた 友達と3人で 白装束に身を包むと 其々に渡された ロウソクと御札と身代わりのヒトガタを持ち 車に乗り込む。

「あの家に入ってからは 一切 喋ったらいかん。何を見ても それは幻に過ぎない。現実には 何も起こってはいない。お前達が見た転校生は最初から居なかったんだ。全てはあの家が呼んだモノ。行けば分かる。いいか?御札とヒトガタをそこに居るモノに張り付けるんだ。何も怖がる事は無い。呪いが返されては アレに力は残ってはいない。お前達の代わりは誰も出来ないんだから。行って来い。」

車は お祖母ちゃん家から 離れる。
友達の両親も お祖母ちゃんと一緒に私達を 見送った。

友達二人は 顔面蒼白状態だった。
無理もない事だけど 今は やってしまった事を終わらせないと……

私 「大丈夫?」

友達A 「何とか…。」と言って笑って見せるけど…ひきつってた。

友達B「何回か同じ様な事にあってるけど…まだ慣れないや…」と ニコッと笑う。

私 「転校生……来たよね?」

友達A 「うん。確かに居た。」

友達B 「最初から居なかったってどういう事だろう?」

私 「さぁ~分かんないよ…あ~そう言えば アイツは?」

友達B 「アイツって?」

友達A 「あ~………誰だっけ?」

私 「嘘でしょ⁉ 転校生来た後 転校したヤツだよ⁉」

友達A 「あ~‼ん~でもちょっと待ってよ…。」

友達B 「男子だよね~?」

私 「うん そう 名前が出て来ないんだよね…。」

友達B 「誰だっけ?顔は分かるのに…何で?」

友達A 「ん~……ダメだ…出て来ないや 名前。」

友達B 「まさかと思うけ

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