私が小学生の頃の話。

私の男友達Rが行方不明になった事があります。
その時、一緒に帰った私の家電に連絡が入って私の家族も大騒ぎ。

とは言っても、Rが9時ごろになっても家に帰ってこなかった事を「行方不明」と言ってるだけ。
まぁすぐに見つかったんですが。

本題はここから。

その次の日、Rに「何で昨日、帰らなかったの?」と問い詰めたところ、

「5時だった」

なんていう頓珍漢な答えが帰ってきまして。
その頓珍漢な答えにプラス、

「お父さんが迎えに来るまで、5時だった。ずっと5時で、変だなって思ったら、夜になってて、お父さんが目の前にいた」

と言いました。
それはどういう事なの、何してたのと聞いたら。

「うーん……えっと、おれ、腕時計持ってたんだ。その腕時計がいつ見ても5時を差してた。あと、ずっと、〇〇前(Rが見つかった辺り)で会った女の子と遊んでた。夜になった途端にいなくなったけど」

と、ケラケラと楽しげに笑っていました。

〇〇前。

いわゆる“視える人”たちの間で、有名な場所でした。
この意味は分かると思います。
じゃあ、その女の子は……。

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