誰にも信じてもらえないので、
私の心をすっきりさせる為にも
ここに書かせて頂きます。

私がまだ中学生の頃。
誰もいない家のリビングで昼寝をしていました。

起きたら夕日が差し込み、
リビングの壁掛け時計をみると夕方5時過ぎ。
寝すぎたなーとぼんやりしつつ、
ふと、夕日が差し込む窓から
庭先を見つめました。

すると、庭に見知らぬ女性がいて、
その女性は庭の花を屈んで見つめて
いました。

誰だ?何で白い着物?とか
色んな疑問が思い浮かびましたが、
その時の自分はただ横顔と長い黒髪で
顔は見えないのに、
何故か綺麗な人だと見惚れてしまいました。

でも、そんな思いも一瞬で、
屈んでいた女性が立ち上がり始めると、
急に恐怖が湧き上がりました。

どう言い表せばいいか分かりませんが、
生命の危機?全身から汗が流れ、
急いでカーテンを閉めないといけないと
駆け出すように女の見える窓の
カーテンを閉めに行きました。

私が早いか、女が立ち上がるのが早いか
スローモーションのように、その時の時間は
とても長く感じました。

カーテンをあとほんの少しで
全て閉めれる時に、女はゆっくり立ち上がり、
そこから凄い速さで窓に張り付いて、
カーテンの空いてる隙間から
私を凄い目で睨みつけてきました。

完全に腰が抜けて、叫ぶこともできず
ただ女の姿を見ることしか出来ません。

どれくらい経ったか分かりませんが、
自分は途中で目を閉じていたようで、
次に目を開けた時はリビングのソファー
で横になっていました。
ただの夢?とホッとしましたが、
周りを見回してびっくりしました。

完全に夢で見た状況も時間も同じで。
リビングには夕日が差し込んでいました。

私は空いてる窓から庭先も見ずに
カーテンを慌てて閉め、
家族が帰ってくるのを震えて待ちました。

以前から謎の女の声が
私の名前を呼んでる声を聞いた事があります。
ちなみに声は家族も耳にしています。

今回見た女がこの声の主だと
私は思っています。
でも、何であんなに自分を睨んでいるのか
分かりません。

ずっと心に溜まっていたので、
こちらに書かせていただきました。
いつか女に見つかるのではと
内心少し怖く感じます。

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コメント(5)

ほん怖かな?

すばらしい文才ですね、読みやすい

好き

怖ッッッ

すばらしい文才ですね、読みやすい

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