俺が某飲食店で働いてた頃。


チェーン店の中でも古いが馴染みのお客さんや3世代で楽しむ人達がいたから、
トップクラスの売上を出してる繁忙店にいたんだ。
基本調理場なんだが、必要に応じてレジにもたつし接客もしてたんだが、
歴史あるせいか汚くて、転勤した初日から残って少しづつ掃除していったんだ。
不用品の整理とか、木材で出来てるとこにワックスとか。
だんだん綺麗になり、最初は警戒してたバイトの子らもちょっとづつ手伝いにきたりと、コミュツールにもなった。


で、表の掃除がすすんだからレジ裏に手をつけようと、壁に備え付けてある棚を開けたら、
忘れ物箱があったんだ。


もうホコリもかぶってるし、日付の付いた紙が貼ってあるんだけど、3年前とかゴチャゴチャして汚い。
で、箱を取り出そうとしたら、たまたま近くにいた10年働いてるベテラン女子が「あっ」って言ったんだ。
ん?と顔を合わせると、「なんでもない」と言う。
じゃぁ掃除を続けようと、箱を出しホコリを拭こうとしたら、
箱の入ってた棚の奥に違和感を感じて覗いてみたら、お札を発見した。
あまりに不自然な位置に貼ってあることと、さっきの女子の反応が気になって聞いてみたんだけど、
「知らない」と言う。


ふーんとその日は終わったんだけど、だんだん気になって他の従業員に聞いたけど、誰も本気で知らなさそう。
だからその女子に「あれ汚いから剥がそうと思ってさ」と話したら、顔色変えて「ダメ」と訴えかけてくる。
「なんで」と聞いたら、今度は教えてくれた。
何でも、店舗が出来た当時から社員は年に1度怪我をするらしい。
救急車を呼ぶほどではないけど、病院に行くレベルとのこと。
でも当然だけど、怪我が起きる→お札を貼ろう…にはならないままだったけど、
そういうことを気にする人が社員になって話を知り、お札をもらってきて貼ったようだ。
そしてそれを貼ったら怪我はピタリと止んで、
バイトも店長も社員も入れ替わり、そのことを知っているのはその子だけになっていたそうだ。


だが当時20代で、
夜遅くなって深夜店舗で寝泊まりしているときに、店員を呼ぶピンポーンが鳴って「はい?」とその席まで行く、
誰もいない店舗の事務所にいたらドアノブがガチャガチャ回されて、ハサミを持って確認したら誰もいない、
とかいうことを経験してた俺は迷わず剥がした。
その子はあわわしてたけど、まぁバイトが怪我しない

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コメント(2)

これ書いた人が怖いっていう話?笑

お札剥がしたことが悪いのでは。。。 店長の病気。 なぜ悪びれなく、お札は大事だねとか言うんだ。

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