もう20年以上前、中学生の頃の話。

田舎の山を切り開いてつくった道が通学路だった。
その途中には墓場がある。
山の緩やかな斜面にお墓が並んでいるのだが、道路から一段低い場所にあるため、墓場全体が見える。

部活も終わって帰る頃、夏だったため辺りはまだ薄明るかった。
友達といつも通りその通学路を歩いて帰っていたのだが、墓場を過ぎる頃、なにかが光ったのを目の端に感じた。
は?と思ってそちらに顔を向けると、墓場全体に、無数の白くて小さな丸い光が、点いたり消えたりピカピカしていた。
友達も私も、「なにあれ…」と言うだけで、固まってそれを見ていた。
白い光に動きはなく、その場でゆっくり点滅している感じだった。墓を光る仕様に装飾とかありえんし何だアレ…と思っているうちに、ピカピカ全体が同じタイミングで、すーっ……と薄くなって消えてしまった。

道路から墓場までは一本道で簡単に行けるのだが、辺りがだんだんと暗くなってきたので怖くなり、墓場を探索することはできなかった。
その日は友達といそいで帰宅し、次の日の朝見てみたが、なんの痕跡もなかった。

いまだに、あれがどんな現象だったのかは分からない。
火の玉?魂?似た現象を知っている人がいたら教えてほしい。

この話を投稿するにあたって、懐かしくなりストリ○トビューで通学路を確認してみたが、その墓場は変わらずそこにあった。

この怖い話はどうでしたか?

コメント(2)

確かめようがないものは、なんとも言えませんよね。お墓のピカピカで定番の現象があるのかなと思って投稿してみました。蛍だったら素敵ですね。

火の玉かもしれないし、蛍かもしれないし、球電(落雷等で生じる球体の電気現象)かもしれなしなんともいえない

地元は田舎さんの投稿

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