2年前、夫の実家に帰省し、2人で自宅へ車で帰ろうとしていた時のことです。
夜遅くまで実家にお邪魔させてもらっていたこともあり、自宅のある県に着いたのが23時を過ぎていました。
次の日が仕事だったこともあり、普段なら通らない山林の近道を通って帰ろうということになりました。
私よりも怖がりな夫は
「ここ通るの?怖いよ、やめようよ」
と、なんとも情けないことを言っていたのですが
「早く帰ってお風呂入りたいの、お義母さんにもらったお肉と野菜もはやく冷蔵庫に入れたいし」
と、私は取り合わずに車を近道へと進めました。(夫はお酒を飲んでいたので私が運転でした)
時刻は既に24時を回っていたと思います。
暗い道路の上には木の枝や木の葉がたくさん落ちていて、木の枝を踏むたびに車はガタガタと揺れました。
私は万が一人がいた時に撥ねてしまったりしないよう、車のライトをハイビームに切り替え運転していました。
5分ほど車を走らせると、進行方向に車が一台停まっているのが見えました。
前の車を抜かせるほど道は広くなかったので、仕方なく私はスピードを緩め、車間距離を取り停止しました。
前の車はハザードランプは付いていませんでしたがブレーキランプは点灯していたので人が乗っているのだろうと思い、動くのを待つことにしました。
夫「なにやってるんだろう、クラクション鳴らしちゃえば?」
私「うーん、もう少し様子見ようよ」
などと話していると、ライトをハイビームにしていたせいで前の車の運転手の頭が見えました。
私「あ、男の人だ」
とつぶやき、車を少し前に出すと、運転手の男性が左側に身を乗り出してなにかをじっと見ている様子なのが確認できました。
なにを見てるんだろう?と思い、左を見ると木々の間に古そうな赤い鳥居が立っていました。
なんだかすごく嫌な感じがしました。
私「ねぇ、前の車の人、あの鳥居を見てるよ」
夫「あんな鳥居あったっけ?気味悪いね」
などと話していると、男性は急に前に向き直り、アクセル全開で一目散に車を発進させました。
私は鳥居が気になってしまい、男性の車が停まっていた位置まで車を移動させ、鳥居を見ました。
すると鳥居の奥に、車から10メートルは離れたくらいのところに何かいるのが見えました。
私が声を上げるより先に夫が「誰かいる!こっち見てる!」と酷く怯えた声で叫びましたが、私はその人間のよう
この怖い話はどうでしたか?
コメント(2)
これ東海地方ですか?
たけし
怖いですね。そう言う物と対峙してみたいです笑
たくまん