これは私が高校生の時の話です。
私は当時、全国大会を目指している運動部に所属していたため、練習が終わるのが21時までということがほとんどでした。
その学校は部室のある体育館から自転車置き場まで結構な距離があり、暗くなると街灯が付いていますが20時になると自動的に消えて真っ暗な道を歩かなければならず、その日も21時までの練習で既に真っ暗でした。

部活の仲間と一緒に体育館を出て、鍵を閉めるために最後の生徒が出てくるのを待っていた時にふとその子の顔を見ると、その子以外誰も居ないはずなのに後ろに青白い顔をした女が立っていました。
意外と遠い距離に立っていたのですが、とても怖くて足が震えそうになるのを抑え平然を保つようにしていました。
練習終わって疲れていたし、そんな話をすると余計とどまらないと行けない気がして誰にも言わずに帰ろうと思っていたのでした。

そして、最後の子が出て鍵を閉めようと扉を閉めようとした時、その女がものの数秒で私の手の届く距離で這いつくばって睨みつけていました。

さすがに呪われると思い、その女と目を合わせないようにして扉を閉め鍵をかけて猛ダッシュで自宅に帰りました。


それから約1週間後、大会で使う道具の整備を部員全員で練習後に部室に残り作業していた所、体育館の扉が開く音が聞こえました。
部室は体育館の天井裏にある一室のため階段を上るのですが、普段は遅い時間帯に見回りの警備員さんが開けて一声かけて鍵を開けたまま次の見回りに行くような感じでした。

しかしその日は、なんの声もなく階段を上る音が聞こえたのです。
私だけでなく全員が聞こえていました。
え、誰?と言いあっている間にも1段1段、ミシッ、ミシッ、と近づいてきます。
最後の1段上がる音が聞こえた時に入口を見たところ、無数のオーブのようなものが見えたため、あの女…?と思い込んでいました。
その時に1人が、キャーーーーッと悲鳴を上げた途端にそのオーブらしきものは居なくなりました。
以上が私が体験した実体験になります。

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コメント(2)

一人だと結構怖い

どちらも一人っきりの時でないのが救い‼️

ごりらさんの投稿

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