これは私が小学生5、6年生のときに体験した怖い話です。

その日は秋と冬の間くらいの肌寒い季節だったのですが、年中暑い暑いって言って半袖で過ごしている私だったので制服(上着)を脱いでいました。

そんな話はともかく、当たり前のように毎日掃除がありました。私の学校では掃除をするところが月ごとに変わるため、自分の教室がある校舎ではなく、違う校舎の3階の掃除をしていました。

まぁ、掃除を終わらせてからトイレに寄ってから教室に戻ろうと思い、トイレに寄るわけです。

トイレを出終わる頃には、みんなはもう教室に入っていました。やばいと思って渡り廊下を突っ走り、階段を降りようとしていた時、背中を「ドンッ」と押される感覚がしました。もう少しで頭から落ちるところ、危機一髪、手すりを握って体制を戻しました。

周りを見ても、みんなは教室に行っていたので誰も居ません。

流石に暑がりな自分も、寒気がして足早に教室に戻りました。(ギリギリ間に合った)

階段で起こったあの現象のせいか、身体が冷えてしまったため、上着を着ました。

帰り道で友達と、その怪奇現象を面白おかしく話していましたが、心の中では怖いと思うばかりでした。

家に帰って私服に着替えるため、上着を脱ぎ、中の制服も脱いで、その制服の背中の部分を見てギョッとしました。

そこにはくっきりと、ちいさな灰色の手形がついていたからです。
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昔、その小学校で何が起こったのかは知りません。今はその時の制服は捨ててありますが、今もその現象を思い出しては恐怖で震えています。

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