これは私の彼の友だちが体験したお話です。



今から5年ほど前の話です。
当時僕は車の運転免許証を取ったばかりで、車を運転できる嬉しさからよく友だちとドライブへ行っていました。
しかし その時、僕の車にはまだナビが搭載されておらず、近場をドライブするばかりでした。

近場のドライブも飽きてきた頃、僕はナビを買いにとある車ショップへ行きました。丁度ワゴンセールの中に目当てのナビを見つけました。そのナビは中古品でしたが、僕は特に気にすることなく即決でそのナビを買うことにしました。

僕がナビを買ったことを友だちのAに話すと「隣の県に美味しい焼肉店があるからBとC(Bの彼女)も誘って行こう!」と言い出し、今度の休みに行くことになりました。

当日、その焼肉店は夜8時から開店との事なので、夕方5時に集まることになっており、5時を少しすぎるくらいには全員集まっていました。

僕は早速ナビに行き先を入力して出発しました。

しばらく走っていると、ナビが急に「200m先、左折です」と言いました。
ある程度の道は把握していたのですが、僕はナビの示す場所で左折したことはありませんでした。この時点で僕はおかしいな、と感じていました。しかし、この道が近道なのだろうと思い、僕はナビに従って左折しました。

「この先、道なりです」
ナビの通り、進んでいると車はどんどん山の中へ。
「なぁ、大丈夫なのか?どんどん道が悪くなってるけど」
後部座席からBが不安そうに言ってきました。
「大丈夫だろ。こっちのほうが近道なんじゃない?」
僕も少し不安になってきましたが、ナビが言っているんだから、と完全にナビを信じていました。

そのままさらに進んでいると、Bの隣に座っていたCが「気持ち悪い…吐きそう…降りたい…」と言い出しました。

僕は仕方なく車を止め、Cは車から降りました。
ナビは相変わらず「このまま真っ直ぐです」と表示していました。
「キャー!」
急にCの悲鳴が聞こえて、僕たちは慌てて車から降りました。
Cに駆け寄ると、Cは震える手で車の先を指さしていました。
Cの指さす方を見ると、そこには何もありませんでした。
……………何も無い?
僕は慌てて車に戻り、車のライトをハイビームにしました。そこで僕は驚くものを見てしまい、硬直しました。

「このまま真っ直ぐ進んでください」
ナビはまだこのまま進むよう言っていました

この怖い話はどうでしたか?

コメント(9)

え、夜の山道(特に奥に行けば行くほど)ってハイビームにしないとそもそも何も見えなさすぎて運転出来なくね?

そうなんですか?

クロさんありがとうございます。TVは、もう有りませんが、そのせいとは、思っていません。何かと霊現象に会いやすいので、仕方がないと諦めています。冷蔵庫から大音量の御経が聞こえたこともあります。投稿楽しく拝見しています。

中古だから当然アップデートしてる訳もなくとんでもない道案内された経験を盛りまくった話としか…。

読んだことあるな

匿名さん>>めっちゃ怖いですね。。そのテレビは処分しないのですか?

本当にあった怖い話にあったよね

匿名さん>>なるほど、霊現象に合いやすい体質なのですね(^^; 色々大変そうですが、頑張ってくださいね! (これぐらいのことしか言えず申し訳ないです。。) 他の作品も読んでいただけているようで嬉しいです! ほとんどが誰かから聞いた話なので、またそういう話を耳にしたら投稿したいと思います! コメントありがとうございます✨

物に魂が…カーナビではありませわが。少し昔のTVが砂嵐な頃。真夜中TVが、勝手にON、砂嵐が、ザアザア言うなか、何かが画面に現れ初め、中央に顔がくっきり浮かんだ。砂嵐はそのまま、メガネを掛けた二十代後半位の男だった。突然のことに目が、離せず、互いににらめっこ状態、やがて彼は薄くなり、砂嵐だけになり、勝手にTVがOFF。もう二度とごめんなので、コンセント抜いて生活していたが、ある日又勝手にON、流石に怖いので画面側を壁につけて放置。

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