これは 今から15年程前の叔母が 体験した話です。
ある晴れた日。
叔母は 友人達と3人で 隣町にある 神社に お参りに行きました。
鳥居の前で 一礼した後 階段を上り 参道を歩いて 本堂に行きました。 ここの神社には 玉依り姫が奉られていて とても空気の澄んだ良い場所で 叔母のお気に入りで 疲れが溜まった時などは 訪れていた神社でした。
境内をゆっくり歩き 本堂にお参りをした後 少し離れた場所にある お稲荷様にもご挨拶がてら お参りをしに行きました。
神様の使いとされる 白狐様が お社の前で お出迎えをしてくれます。
友達の1人は 戌年であった為 お参りはせずに 鳥居の前で 一礼して 叔母達も 帰り際 鳥居をくぐった後 一礼をして 最後に 神社の本堂から 参道を歩き 鳥居をくぐった後 再び 一礼をして帰りました。
3人とも とても清々しい 気分で 帰ったそうです。
その お参りに行った日の夜中 庭から玄関に向かう途中の門が 開く音で 叔母は 目が覚め 起きたそうです。
キーーィという音がしたかと 思ったら 誰かが歩いて 玄関の方へ来る気配があったそうです。
叔母は こんな時間に誰だろう?と 思いながら 玄関に向かいました。
門灯は つけたままですから 当然 誰かが玄関先に立てば 影が映ります。
足音は 段々と玄関に近付いて来て その度に 下の方から 影が伸び 玄関のサッシ戸に影が現れて来ます。
叔母は 玄関前に 立ったまま 様子を伺いました。
やがて 足音は 玄関前で止み 人影が映ります。それと 同じく 着ている物の色や形まで分かるようになりました。( 普通の人だと 影だけしか見えないと思います。 )
『 ごめんください …。こんばんは……。』
か細い声で 影の主が言ったそうですが その声に何と無く 聞き覚えがあったものの 戸を開ける事はしなかった。すると また か細い声で
『ごめんください …。こんばんは。』
と 生気の無い か細い声で言われ 叔母は それでも 動かず 黙ったまま 立っていたそうです。
しばらくすると 声の主は スーーゥッと消えたそうです。
次の日の朝 叔母は その事を姉に話した所 「絶対に戸を開けるな。開ければ 連れて行かれるよ。」と言われて その言葉で 叔母は あの声の主が 誰なのかが 分かりました。
その日の夜中 また 庭から玄関に続く
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コメント(2)
匿名さん。 コメントありがとうございます。理不尽……そうですね。でも この方は 目的があった訳だから……ねぇ。
紫雲
理不尽な霊さんですね。(^ω^)
匿名