これは今でも忘れられない、とても辛い思い出です。
夏休み真っ只中の8月、俺は家族と家でのんびり過ごしていた。
すると、俺の母さんが「ねぇパパ、最近お義父さんから何の連絡もないけど、元気にしてるのかしら?」

父さん「んー、そーいえば最近何も言ってこないなぁ。まぁ猫も沢山いるし、寂しくはないだろ。」
母さん「まぁ、そーだけど…。ねぇ!来週の日曜日でも皆でこっそり会いに行ってみましょうよ?きっとお義父さん喜ぶわよ!」

っと言う事になり、家族皆で田舎に住んでるじいちゃんに会いに行く事になった。
因みに、俺には兄がいて家族4人暮らし。
じいちゃんはばあちゃんを亡くしてから、ずっと一人で住んでいる。
じいちゃんの家は土田舎のとても大きな家で、大好きな猫を沢山飼っていた。
記憶にあるだけでも10匹くらいかな。

久しぶりに行くじいちゃんの家。
何して遊ぼーかなとか、猫増えてるかなーとか、何か旅行気分で少しワクワクしてた。

父さんの運転で2時間かけて、ついに到着!
真っ先に兄ちゃんが走って行った。
俺は寝起きで、頭がボーッとしながら車を降りた。
兄ちゃんのすぐ後に、父さんも荷物を抱えて家の中に入っていった。

すると突然!
兄ちゃんが顔真っ青でギャーって言いながら走ってきたんだ。
父さんがビックリして、見に行く。
俺もと思って家に入ろうとした時。
父さんがもの凄い剣幕で「来るなッ!!!」って言った。

俺、固まって何が何だかよく分からなかった。
母さんもビックリして、「何?どーしたの?えっ?」って困惑してた。
すると父さんが「死んでる…親父、死んでる。だから、これ以上入るな」って言ってきた。

何か父さんと兄ちゃんの表情からして、見てはいけないものを見たような顔をしてた。

後から聞いた話。
じいちゃんの遺体は死後数日が経過していて、死因は魚の骨を喉に詰まらせた事による窒息死。
じいちゃんが死んだ後、残された猫達は餌がなくて…みたいな事言ってた。
結局俺は、最後までじいちゃんの顔は見せてもらえなかった。
本当に大好きなじいちゃんだったのに…

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コメント(2)

猫達は何を食べて飢えを凌いでいたのかな… 猫達が空腹のままだったとしたら可哀そうだから、近くにちゃんと食べるものがあって、それを食べてお腹を満たしていたと信じたい。

猫と暮らしている身としては複雑な話でした。 虫の知らせですよね。猫達はどうなったか…

匿名さんの投稿

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