8月中旬に、僕の家にいとこが来た時の話です。


いとこは結婚していて、奥さんと子供と共に僕の家に訪れました。僕は、いとこが用事を済ませている間に、いとこの子供と公園で遊んでいました。…おかしなことがあったのは、その時でした。


いとこの子供が、ふと、ブランコの方をじっと見だすのです。僕もブランコの方を見てみましたが、誰もおらず、子供に目を戻すと、今度はジャングルジムの方をじっと見つめだしました。


遊びたいのかな?と思いましたが、その子はそんな子ではなく、遊びたければ勝手に遊ぶ子供なのです。なのに、それぞれの遊具をじっと見続けるだけで、遊ぼうとはしません。


なにか嫌な予感がしましたが、僕はその子に言いました。


「…遊びたいの?」


すると、子供は、こう答えました。


「どこもいっぱいだから、遊べない」


…どこもいっぱい?全ての遊具には誰もいません。おかしなことを言うな…と思いましたが、僕はもう一つ、おかしなことに気がつきました。


休日の昼の公園なのに、誰もいないということです。背筋がゾクっとした瞬間、いとこの子供が…



「…呼んでるから、遊んでくるね!」



と言いました。僕はとっさにダメだと言いました。なぜか、その遊具で遊んだら、帰ってこれなくなる…そんな気がしたのです。そして、その後、その子を連れてすぐに家に戻りました。


いとこ夫婦が帰ってきてからは、とくに何も変わったことはなく、とてもホッとしました。


もう、それからはその公園には一度も行っていません。

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コメント(3)

公園は怖いな。

ブルー+  公園などのにぎやかな場所は子供や孤独を感じて死んでいった霊が多く集まります。公園に行くときはお気をつけて…

そのいとこは幽霊がみえるんだなスゴイ。

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