学生時代のなんの変わりもない日だったのですが、妙に疲れており普段より早くベッドに入りました。
寝ていると、ふと目が覚めました。近くに置いてある携帯を見ると夜中の2時、変な時間に起きたためもう一度寝ようと頭の中では考えているはずなのに自分はそのままずっと携帯を離さず、動画撮影の画面に携帯を切り替えていました。
何でこんなことをしているんだろうと思いつつも自分はその撮影されている画面をぼーっと見ているだけで何もしません。

自分の視界のはずなのに、なぜか自分を客観的に見ているような感じもしていました。
すると突然見ていた撮影画面に白いもぞもぞ動くものが映り込みました。よく見てみるとホラー映画などでよくみかけるような白い服を着た髪の長い女の人がずるずると這ってこちらに近づいてくるのです。
驚き、画面から目を離し撮影されていた場所を見ても何もいません、再度画面に目を向けるとさらに女の人は近づいてきておりその人はこの画面上にだけいるのだとわかりました。

怖いと思いつつも自分はなぜか携帯を閉じることも離すこともせずただただ怖い助けてとだけ言いながら画面を見ており、なぜ逃げなかったのか今ではわかりませんが、とうとう画面に顔がアップで映るほど至近距離まで近づいていました。

その瞬間に私はまた目を覚ましました。

今のは夢だったのかと安心し、何時なのかと携帯を手に取ると動画撮影の画面に切り替わっていました。
夢の状況と似ているため急いで画面を切り替え、時間を見るとさっき起きた時間と全く同じ時間。ただその時は同じように女の人が現れたりはしませんでした。

夢の中の自分の服や、部屋の状態、起きた時間。すべてが今自分の置かれている状況だったためさっきのが夢だったのか。
もしくは現実に起きていることだったのか全くわからず今でも思い出すと少し怖いです。

実際にその後何があったわけではありませんが、あのまま目が覚めなかったらどうなっていたんでしょうか。

この怖い話はどうでしたか?

コメント

26さんの投稿

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード