僕は特に霊が視える体質というわけでもないですが、何かしら人よりも霊的なものを「感じる」体質のようです。

ある神社に夜、友達と肝試しに行った時の話です。その時は僕を入れて3人でした。友達のうちの1人がスマホでビデオ撮影をしてましたね。

30分ほど境内を散策してたのですが、特に何もなく、まぁ、怖い雰囲気を感じれたので、帰ろうということになりました。
最後に鳥居で写真を撮ったのですが、その時、僕をものすごい寒さが襲いました。いっきに体全身に鳥肌が立ちました。友達に「おい、大丈夫か?」と言われましたが、そんなことも耳に入らないほど、やばい感じになってました。これはまずいと感じたので、友達を急かして、さっさとその神社を離れました。神社から離れていくにつれて、寒さがおさまっていく感じがしましたね。

後で友達がスマホで撮ってたビデオを見たのですが、完全に写ってました。境内を散策してる友達と僕の他に短髪の水色の服を着た女性が遠くの方に立ってました。友達と「人なんていたか?」と確認し合いましたが、誰も見ていませんでした。その女性は、最初は神社の本殿を眺めてる感じで、こっちには特に気づいてないようでしたが、鳥居のところで撮影していた時、女性はこっちを見ていました。遠くて、どんな顔をしていたかはわかりません。でも、こっちを見ていることは遠くからでもよくわかりました。僕が寒気に襲われたのはちょうど、その時でした。
神社を離れた後も友達はビデオを撮っていたらしく、離れていく鳥居をずっと写していました。そして、離れていく鳥居のそばに、その女性は立っていたんです。ずっと、こっちを見つめていていました。追いかけてこなかったのがなにより幸いだとビデオを見て、僕は感じました。

あの女性は、いわゆる地縛霊の一種なんだと思います。一定の場所にしかいれない霊で、そこになにかしらの未練があるのでしょう。普通は、取り憑かれてもおかしくなかったのですが、今回はなんとか大丈夫だったみたいです。

この体験から、僕はなにか霊的なものを「感じる」体質なんだと気づきました。今までも、そんなことがあったのですが、気のせいだと思っていました。この体験以来、寒くもないのに、寒気を感じたら、注意するようにしています。

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