小学生の頃、三姉妹の末っ子である私は2番目の姉と2階の南部屋を2人で使っていた。1番上の姉は北側にある小さな部屋を使っていたが、1階の空き部屋に移動することになり、私が北側の部屋をもらうことになった。
念願の一人部屋ということもあり、とても嬉しかった。

ある日眠っていると、なんとなく目が覚めた。

2段ベットで下の部分が物置になるタイプのベッドを使っていた私は、横になったまま壁にかかった時計に目を向けた。

薄暗かったが、だんだん目が慣れてきてはっきり見えるようになってきた。時計の針は深夜2時を少し過ぎたところを指していた。

ぼーっと時計を眺めていると、部屋の扉が少し開いているのが視界に入った。

なんとなく気になり、扉の隙間を眺めていると

「ふわ」っと青白く光る小さな玉が部屋に入ってきた。
いきなりのことでビックリしながらも、部屋中をふわふわと飛び回るその光る玉をじっと眺めていた。

しばらくすると、その玉はパッと消えてしまい、何だったんだろう…と思いながら、右向きに横になっていた体を仰向けに戻し、天井を見た。

そこには皮膚がただれた人達が5人ほど、悲痛な表情で叫びながら、私を見下ろしていた。

反射的に視線をそらし、右を向いてしまった私は、すぐにそのことを後悔した。

ベッド横に立つ、白い顔に真っ赤な口紅をした髪の長い女性が、私の顔を至近距離で覗き込んでいた。
目が合った瞬間、その女性はにやりと笑った。

あまりにも突然の出来事に、息がとまり、心臓の音が全身に鳴り響くような感覚だった。

すぐに布団に潜り込み、この日は朝まで眠れなかった。

この出来事以降、私は霊をみるようになってしまった。

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