今から10数年前の高校生3年生の時の話。
そんなに怖くないかも。てか全然怖くないです。

フェイク入れてます

私(K)の生まれはそれはもう田舎で、冬になると大雪が振る地帯。
高校生ともなればバイトのひとつやふたつやりたいものだが
そのバイト先となるようなファミレスさえ無いとんでもない田舎である。
(高校卒業し上京したあとやっと徒歩圏内にコンビニができたけど高校生はバイト不可だった。可哀相。)

部活もとっくに引退し進学も決まりとにかく暇だった私は冬休みを持てに持て余しまくっていた。
そんな時、親から○○神社が大晦日に巫女のバイトを募集しているからやってみたら?と言われ飛びついた。
話を聞くと大晦日の夕方18時から次の日の元旦の朝8時まで初詣に訪れる参拝客に甘酒を振舞ったり、なんやかんやを手伝う仕事だった。
眠たかったら裏手の神主さん宅で寝かせてもらえるし紅白歌合戦も観ていいし年越しそばという名の賄い?も出るしなにより報酬3万。
やるやるやるやる!と即答だった。
2名募集しているとの事で同じく暇そうだった幼なじみのNを誘い
大晦日の日、私は人生2度目となる巫女の衣装に袖を通しルンルンで参拝客を待っていた。

何故2度目かというと中3の頃にこれまた幼なじみのNと秋祭りのとき神様の前で巫女として神社で舞を踊った経験があったからである。

その時神主さんが神社からお神輿に御神体を移す儀式があるのだが、絶対に顔を地面につけ目を閉じていなさい、終わるまで絶対顔をあげてはいけない!!と再三言われていたにもかかわらず
目を閉じるどころかガン開きで顔をあげてムチャクチャ怒られた経験がある私たち二人をよくまた巫女として採用?してくれたましたねと苦笑いで尋ねると
神主さんも苦笑いで「あれにはヒヤッとしたけどなにより嬉しかったみたいだからね、気に入られたんだよKちゃんたちは」と言われた。
誰に???ってなったけどその時は神主さんの奥様(超いい人)にかな〜くらいにしか思ってなかった。
ちなみにこのご夫婦にはこの時はまだお子さんがおらず(だから巫女を募集してた)中3の時の舞の練習時にも奥様が必ずお小遣いじゃ買えない量のお菓子をくれたり、Nと犬の散歩してる時にばったり会った時も秘密よと言ってアイスを買ってくれたりと、
とにかく可愛がってもらった記憶がある。

絶対こんな競争率の高いバイト、よくまたNと二人で出来るなんてな〜と話してると
実は

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コメント(1)

気に入られたのが、女性の神様で良かったね。

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