これは私がパチンコ店で
働いていた時の話です。

ある日、開店準備の為
パチンコ台のチェックをしていました。

すると通路を
タッタッタッタッタッと小走りで
私の後ろを女性スタッフが通りすぎました。
通りすぎる瞬間、私の後ろ髪を触り、過ぎ去って
行ったのですが。
振り替えるともう走り去った後で
姿は見えませんでした。

ですが、ガラスに反射して映っていたのは
割りと仲の良いおばさん店員だった為

「ちょっとおばさん!」と一声かけて
後を追いました。

するとそこには
自動ドアの前に立つ
おばさん店員のうしろ姿がありました。

私は遊び半分で仕返しに行こうと
歩み寄ったその時、

後ろから「ねぇ、◯◯君!」と
声をかけられました。

振り向くとそこには
私にいたずらをし
自動ドアの前に立っていたはずの
おばさん店員の姿があったのです。

「え?」っと思い
私は自動ドアに目をやりましたが
そこには誰もいませんでした。

そして自動ドアに近づくと
その自動ドアは電源が入っていませんでした。

私は怖くなり
事務所の監視カメラの映像を確認しに
行きました。

するとそこには誰も通っていない通路で
いきなり振り向き
誘導されるかのように、その自動ドアに向かう自分の姿があったのでした。

あの時おばさん店員に声をかけられず
自動ドアの前に立つ女店員に近付いて
声をかけてしまっていたらと
思うと怖くてたまりませんでした。

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