た。


それは、もう涙がボロボロ出るほどでした。


すると突然体が動かなくなり、横を向いている状態で動けません。


直後、私の後ろで男の子が、とても楽しそうに笑っている声がします。
顔を見なくても気持ちが伝わってくる。遊ぼうって言ってきているような気がしました。


私はその時、何も不思議に思わず、いつものように運び込まれた人がきた感覚でいました。
そして、子供を相手するのが、突然めんどくさくなって、

「今日はもう寝るからあっち行け!」

っと思いました。

すると、途端に体が動くようになり、子供は帰ったようでした。
まあ、よかったと思って、そのまま寝ることにしました。



次の日、病室に無事移動しました。
子供が夜に来たことも忘れていました。


友達も学校帰りに毎日見舞いに来てくれて、何事もなく退院の日がきました。
母親が忙しいので友達が迎えに来てくれました。
支度をして病院をでたとき、友達が言いました。


「そう言えば、入院したはじめの時に手紙おいたじゃん。
入っちゃ駄目なところだからだと思うんだけど、なんにも案内なくて、迷っちゃったんだ。
そしたら子供の霊安室に出ちゃってさ(笑)
焦ったわ~。たぶんあの真下だよ!」


と言ったとき、突然あの日の男の子のことを思い出した。

あれ?あんな時間に子供来たな?

あれ?体動かなくなったな?

そうか、そういうことか。
と思いだしたとき急に鳥肌がブワッとたちました。

涙が止まらないぐらいの寂しい気持ちはひょっとしてその子のきもちだったのかもしれない、、、、
あのときもうちょっと優しく接したら良かったのかもなと思いまいした。


もうずいぶん前のことですが、いまだにあの楽しそうな笑い声をたまに思い出します。。。

この怖い話はどうでしたか?

コメント(6)

いいお話です・・

遊んでたら連れて行かれてたかも

ちょっと寂しいですね

とても優しい方ですね

なんていうか、、、怖いと言うより、感動に近いものを覚えた

むかしさんの投稿

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