鎖を外し、扉を開けると案の定、外柵の外に繋がっているだけの3m程度しかない短い通路だった。
A「本当にただの通路なんだな…。なんか拍子抜けだ」
さすがのAも肩を透かしていた。
俺「だから言ったろーが。『秘密の通路』ってのはただの学校の抜け道なんだよ(笑)」
A「少し残念だな。まぁ、学校の秘密なんてこんなもんか」
B「でも、いい思い出になったじゃないか」
BはAを慰めた。Bは実際いいヤツだ。
Aも案外あっけからんとしていたので、俺はなんとなく安心した。
俺「俺たちもいつまでもガキじゃねーんだから、冒険ごっこなんざさっさとやめて、風邪ひかねーうちに帰ろーぜ」
A「それもそうだな。2人とも、こんな遊びにわざわざ付き合ってくれてサンキューな」
B「いいさ。今日はこの抜け道を通って帰ろうか。また明日3人で元に戻しに行こうよ」
どうやら言いだしっぺはAの方だったらしい。
俺たちは『秘密の通路(笑)』を通って家に帰ることにした。
四方がコンクリートに囲まれ、扉と同じ大きさの通路が3mほど続いており、人1人しか通れるスペースがなかった。
その為、俺たちはA・B・俺、の順に1人ずつ通ることになった。
A「次はこの町の秘密でも探すかー」
まずAが通る。
B「あはは、懲りないね。あれ?あっち側、雨やんでる?」
次にBが通る。
俺「んな訳ないだろ、さっきより小雨にはなってるけど」
次に俺が通る。
――ヒヤリとした。
向こう側に出ると確かに雨はやんでいた。
どころか地面は濡れてさえなく、雨の匂いもしない。
俺「あれ?A?B?」
2人は居なかった。
俺はキョロキョロと辺りを見渡した。
そこは見慣れた学校裏の柵外の風景だった。
隠れられる場所もないはずだった。
2人が通路を出て間もなく俺も入ったので、隠れられる時間もなかったはずだったのだ。
俺「おい、ふざけんのも大概にしろよお前ら!」
俺は不思議に思いつつも、怒ったフリをした。
そうすれば出てくるだろうと踏んでいたからだ。
しかし、それでも2人は出てこなかった。
しばらく周囲を探し回ったが、一向に2人が出てくる気配はない。
自分たちが通ってきた通路の出口を見たとき、何故か背筋がゾクッとした。
――まさか、、、
俺は急いで家に帰った。あることを確かめたかったのだ。
俺「ただいま!」
この怖い話はどうでしたか?
コメント(22)
サッカー部が無能すぎ
陸奥
私は面白いと思いますよ(^^)
うんこりん
はー
結梅
文章の書き方よ…
七氏
主人公の脳内ツッコミと、 自分の脳内ツッコミがほぼ一致して落ち込んだ
あ
惜しい!話は面白いけど文章がイタい。 イケメンの美少年はまだいいけど、ヒーロー的英雄は変だね。あと、筆者の気持ちを省くだけで大分良くなりそう。
怪段
どこかの掲示板に載ってそうな文章を除けば、内容は面白いと思った。 文章が気になって笑っちゃったから、怖くはなかったけど。
もんじろう
怖くて、夜眠れないよー!(笑)www
~~
恐い…。 この文章を自分で考えて自分で突っ込んでるのかと思うと…。お大事に。
卍十字