あった。
“もういいかい“
はじめはふざけているのかと思ったが、日に何度も同じ内容のメールが届くようになった。真弓はそのメールが届く度、速攻で返信した。
“まーだだよ“
「……そう返信しないと、彼が迎えに来ちゃいそうな気がするの。一日中落ち着かないのよ。トイレに行ってても、食事をしていても、仕事をしていても、ひっきりなしにメールが届くんだもの。分かる?彼が来ちゃうのよ。だから私、スマホが手放せないの」
真弓の手の中にあるスマホが鳴った。真弓は「ほらね」とでも言いたそうな目で私を見た。
「じゃ、私はまだ仕事があるから」
真弓は踵を返してデスクへと戻った。話をしている間、真弓は一度たりとも瞬きをしていなかったことに私は気付いた。
この怖い話はどうでしたか?
コメント(14)
うおおおおおおおおおおお
真実を知る者
警官無神経だな
野口
携帯を買い換えてアドレスを変えようよ
たま
ずっと気にしてなくちゃならないなんて。そりゃ依存にもなるよ
えーっ
寝てないってこと?
うぇえ
毎日常にメールの事気にしなきゃいけないのは可哀想
アナベル
彼氏がいなくなったのは二年前だから、真弓は、二年間彼氏に返信してるの?!
時雨
真弓さんは瞬きしてないんですか~ やばいねぇ~
わーい
逝っちゃえば楽になれるのに。
jhgy