ソイツは玄関の扉を開けようと焦ってるAを、部屋の中からずっと見てた。

いよいよヤバイ。そう思ったAはトイレへ逃げ込んだ。トイレなら鍵が付いてるって事で、逃げ場にトイレを選択したとの事。Aがトイレに入って鍵を掛けると同時に、凄い勢いでトイレのドアをガンガン乱打された。そこで、Aは気絶した。

で、次にAが気付いたのは、俺達が来た時なんだそうだが、まあ当然俺達だってそんな話を全部信用する気にはなれなかった。んで「絶対それは疲れから来てるんだって、暫く絵を描くの休んだらどうなんだ?」って言ったんだけど、Aは「絶対見た、あれは幻覚なんかじゃない」って言い張る。

まあ、その幽霊が実在してるかしてないかは別として、生活道具その他を部屋に置きっ放しな訳だし、部屋に戻らない訳にはいかない。その日はBの家にAを泊まらせる事にして(Aが、夜に帰るのを頑なに拒否した)、明るくなってからAのアパートに行こうって事で解散した。

そして次の日。俺・A・Bの3人はAのアパートへ乗り込んだ。俺とBは何もいねーじゃん、とAを元気付けようとしたんだが、Aは怖がるばかり。こんな部屋もう居られない、解約して退出する!の一点張り。幸い、Aの親戚だかが近くに居るとの事で、Aはそこへ避難する事になった。

俺達3人は口数も少なく、手早く衣類だのパソコンだの原稿だの(ここで原稿を忘れないところ、流石はA)を整理した。で、そろそろ作業も終了だなって感じになった時。

トイレのドアが、内側から「ドコッ!」って感じで殴られる音がした。
A、アパートからダッシュ逃亡。俺とB、唖然。マジか?今昼間だぞ?そう言いながらも俺とBも、荷物持って急いでアパートを出た。トイレの中は、覗く気になれなかった。

後日談もあるけど、これは同人とホント関係無いので割愛。




俺の知る限りでの後日談を書きます。

まあ、アパートを出た俺達は、やっぱりファミレスに集合。
んで、いやー恐かったなー、何だろうな、ありゃー。とか言ってた。まあ、ああいうのって大概、
過去に部屋で死んだ人が住み着いちゃってる系なんだろうし、部屋から脱出したからもう大
丈夫だろ、なんて語り合ってた。
でも、実はそうじゃなかった。つまり、幽霊は部屋じゃなくてAに憑いてた。

何故ならそれから更に数日後、親戚の家で寝てたAの所に、例の幽霊が訪問しちゃったんだ
そうだ。その時Aは布団に

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コメント(1)

めちゃくちゃ怖いけど面白要素もあってよかった!ただAさんは気の毒。笑

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