俺の友人、仮にT君とします。
T君は大学生なのですが、去年の夏、同じ大学の友達と2人で、
心霊スポットに行こう、ということになったそうです。
最初は本当に軽い感じでな…とT君は話してくれました。
友達の運転する車で、自殺の名所に行ったそうです。
高速を走り、とある県の山に向かいます。
途中、長いトンネルを抜けて、どんどん田舎、というか、ただ単に人が住まないような、山のふもとに着きました。
草の茂ったスペースに駐車して、樹海と呼んでもいいような山道を登ります。
時間は夕方の5時、しかし夏なので、あたりはすでに暗くなっています。
T君が、何もないじゃんか、と落胆を口にしようとしたときに
友達が叫びました。
「T!ここから逃げよう!早く!」
T君は最初、友達がふざけているのかと思ったそうなんですが、あまりの形相に山道を駆け降りたそうです。
急いで、2人で車に乗り込みます
あたりはすっかり暗くて、車のライトが前だけを照らしていました。
友達は、エンジンをかけ、アクセルを踏みます。
T君「なぁ、どうしたんだよ」
友達は何も言わずに車を走らせます。
長いトンネルに差し掛かります。
問いただしたらよう。
どうやら、見たらしいんだよ。女を。
いるわけないじゃん?
暗い山道に女なんてさぁ。でも、目がすわった女が、
着てる白い服を泥だらけにしながら、近づいてきてたって言うんだ。
え?信じるのかって?
いや、さぁ、ぶっちゃけそれだけなら信じないよ?
でもなぁ、この話には続きがあって…
トンネルを抜けた時に、携帯が震えたらしいです。
トンネルの中は圏外だったから、その時の着信が遅れて届いたんだって。
見たら、
『不在着信42件』
着信履歴を開くと、画面いっぱいに


17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時21分…非通知
17時22分…非通知
17時22分…非通知
17時22分…非通知
17時22分…非通知
………………………………………。

お前も心霊スポットに行くときは覚悟して行けよ?
T君はそう言って苦笑しました。

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コメント(2)

夏は日が長い、冬は日が短い

高速道路通れねー…。狼

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