…。」

「見えるに決まってるだろ?初めて言うけど、俺んちってすっごい霊感があるシャーマンの末裔なんだ。
100年に一度 凄い能力を受け継いだ子供が生まれるんだけど、それが俺だ。」

「俺んちは今は普通のサラリーマンだけど、ちょっと前まででかい寺やってたし。
今も毎週修行するんだぜ。滝に打たれたり、一週間絶食したり。
そしたら最年少で霊をはらえる能力を手に入れたんだ、初めて話すけど。」

「す、すげ〜二人とも!なら安心だね!」

「だけど、あの角に潜んでいる奴はかなり手強いぞ。
弱い幽霊なら俺の守護霊がはねつけてくれるんだけどな、格の高い守護霊だから。」


格の高い守護霊ねぇ……。

確かにいるにはいるけどね。

俺にはただのくたびれたリーマンにしか見えないけどな。

あくびしてるし。


「大丈夫だ。こんな事もあろうかと家の家宝を持ってきたんだ。」

そう言ってリーダーが、何か小袋をポケットから取り出した。

「驚くなよ?これは幻の水晶なんだぜ!」

そう言って彼が二人に見せたのは、丸いガラス玉だった。

「おおー!!」と歓声があがる。

「水晶には邪悪なモノを退ける力があるんだ。だから平気だ。」


まぁ、本物の水晶ならね。

だけどそれビー玉じゃん?ラムネとかに入ってるやつ。

それで何を退けるっちゅうの。


「よし行くぞ。」

三人はそろそろと廊下を進み、三階までたどり着いた。

「ほらな!俺の言ったとおりだったろ?何もなかったのは水晶のおかげだ!」

「ばぁか!俺だって心の中でずっとお経を唱えてたんだからな。」

「ねぇそれより、この廊下のつきあたりだよね、今日の最終目標……。」

「そうだ。あの中に入って無事に戻ってきた者はいないらしい。」

「死んだ奴もいるし、たとえ生きていても発狂して病院行きだ。」

「えっ!じゃあ、やめようよ今すぐに!」

「だから俺達が最初の攻略者になるんじゃないか。」

「そうだよ。部屋の中に入って、何か一つここの物を持って逃げれば俺達の勝ちだ。楽勝だよ楽勝。」


なるほど、最近訪問者が増えたのはそういう事か。

肝試し+根性試しね。

なら、何にもないまま終わるんじゃつまらないよね?

少しサービスしてやるか。

三人がドアまで近づいたのを見計らって、俺はわざとゆっくりとドアを開けてやった。

ギギギ〜…と音つきで。


「か、か、か、勝手にドアが開いたぞ!」

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コメント(32)

霊になった視線………これはまた違った視点で描くってのは素晴らしいです^^

幽霊がこれ書いたのか!すげー

最高ー

面白いです。

傑作選(・∀・)

面白かったです。

すごくおもしろかったです❗

これ好きですわwww

視点が斬新!

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