も同じ様な電話がかかったらしい

取り合えずいつもの公園で待ち合わせをして、落ち合った

「雄二とはもう付き合うなって母ちゃんに言われて大変だったよ」

弘樹が疲れた顔で言う

「あいつの母ちゃん変わってるよな」と俺が言うと

弘樹が
「まあ、それも解る気がするわ・・」と意味深な事を言った

「???解る気がるって??」俺が聞くと


「あ。なんでもないよ、それより雄二の行きそうな場所探さんと」


そして俺達はよく三人で遊んだ場所をぐるぐる回ったが
雄二は見つからなかった

一旦公園へ戻り、水を飲み休憩していると
公園の横を雄二の母親が車で通りかかった

俺達に気がついたのか車のスピードを落としゆっくり通り過ぎていく

雄二が帰ってこなかったせいか、

血した眼でギロっと俺達を睨みつけ去っていった

心なしか口元がぶつぶつ何かを言っているようにも見えた


「おっかねぇな・・」弘樹が言った

「・・・・はは・・」


「そういえば寅さぁ昨日俺が先に帰った後、雄二なんか言ってなかったんか?」


「ああああああ!!」

アホな俺は廃屋の話を弘樹に言われ思い出した


昨日の会話を弘樹に伝えると

「廃屋かぁ・・多分あそこにあるやつやないかなぁ・・」


弘樹は何か知っている風だった

「弘樹、場所わかるんか?わかるんなら行って見ようや」そう俺が言うと

「う~ん・・あんまし行きたくない~・・」
と弘樹がごねる

煮え切らない弘樹に業を煮やして

「お前、雄二が心配やないんか?はよ行くぞ!」


嫌がる弘樹に案内させ、自転車を漕ぐ事1時間
道路も途中から舗装されてなく、砂利道に変わった


「この集落の先にあるんやけど・・・」

たどり着いた場所は川沿いの小さな集落だった


「ここって・・・もしかして○○地区ってとこ??」


「・・・そうそう」


弘樹が嫌がった理由がわかった

ここは絶対に近づいてはいけないと親達にいつも言われている地区だった


集落の家屋は半分以上朽ち果てたようなものばかり
歩いている人の身なりも煤け汚れていた


数人の老人がこちらに気がつくと足を止めてこちらを凝視してくる


その眼はどれも荒んで、憎しみさえ感じられるほど強い視線


よく見ると、日本の物ではない小さくボロボロな国旗が風に揺れていた


「弘樹・・例の廃屋ってのはこの地区の中にあるんか?」


「いや、確かこの地区の少

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コメント(6)

見た事ないわ まあ田舎の中でもかなりズバ抜けた場所って感じはするが

朝鮮部落のこと?

福岡の犬鳴き村の事かな?

あの中に入れば生きては帰れない村ですか。全国各地に散らばってるんですよね?恐ろしいほど知ってます。体験談も恐ろしいほど見てきました。貴重な体験ありがとうございます。

聞いた事ある

四国地方の部落でしょうか?

匿名さんの投稿

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