この話は霊感ゼロ、オバケは見たことが無い私が、スポーツクラブで知り合った、近所の神社の神主さんから「それは、普通の事ではないかもしれないよ、その人は気をつけた方が良いよ」と言われて、数年後実際そうなってしまったという不思議な話です。
長いですが、少し前に終わった話なので書きたいと思います。

長い話ですが、オバケや幽霊はほとんど出てきません。それにイヤな話です。それでも良ければ読んでみて下さい。
少しフェイクを入れますが。ほぼほぼそのままです。



私は現在40才の男です。
学校生活が合わず、恥ずかしながら高校中退で職人の道に入りました。
32歳で結婚をして現在子供が2人います。
そんな私が約5年ほど前の35歳の時に参加した中学校時代の同窓会が始まりでした。

中学3年生の当時私には生意気にも彼女がいました。
当時の彼女が同窓会の幹事で『卒業から20年で集まろ』という趣旨でした。
私は地元から引っ越していた事と、SNS等をほぼスルーしてしまっていたので、連絡が取れず参加を伝える事が出来たのが最後の方でした。
ですので、当日まで誰が参加するのかもよく知りませんでした。

当日。
同窓会の場所は居酒屋の2階にある座敷を借り切って行われました。
店へ行くと懐かしい顔ばかりで、子供連れで参加する人や、全然憶えてない人もいました。
しばらくは仲良かった友達や幹事の元彼女やらと、昔話や近況報告やらで楽しく喋っていました。

しばらくすると、興奮も収まり周囲を見渡すと、部屋の片隅にずっと1人でいる男がいました。
同窓会という事は35歳。
しかし頭は白髪だらけで、ふけだらけ、明らかに痩せ過ぎで、不健康なまでに色白で、着ているスーツはブカブカ。
靴下は汚れていて、目は落ちくぼみ、その割にギョロギョロと周りを見回していました。

名札が服と重なってよく見えないので、友達に「あの端っこの隅にいるヤツ・・・誰だっけ?」と聞くと、友達は「あぁ、磐田(仮名)だよ、ビックリだろ?」と教えてくれました。

え、あれが磐田…?


中学の頃の彼は、お金持ちのボンボンのヤンキーを絵に書いたような存在でした。
実際彼の父は駅前に5階建てのちょっとしたビルを持ち、『磐田ビル』という名前を付けて、1階で不動屋、2階で土建屋を営んでおり、彼が学校に遅刻しそうな時にはデカい黒塗りのベンツで学校まで送ってもらっていたのを憶えてました。
髪は茶色で制服は着崩し

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