これは、僕が実際に体験した話だ。
先言っとくが、これはオカルトや幽霊系、UMAとかの話ではない。
ある一つの不思議体験である。

 当時僕は小学2年生程だったと思う。
ある日の事、僕はいつもの通り小学校に通い、いつも通り帰った。
でも一ついつもと違う事がある。
とてもワクワクしていたのだ。

何故かと言うと、僕にはいとこがいる。
そのいとこは、毎週金曜日の夜8時くらいからお父さんを省く家族3人で体育館でバレーボールをしに行くのが習慣だった。

 
 そしてもし僕も親からの許可を得れたら、一緒に行っても良い事になっていた。
けどバレーボールをするのはあくまでいとこのお母さんなのだ。いわゆるママさんバレー。

 その息子と娘の2人と僕、合わせて3人で体育館の隅や舞台の上で遊ぶのが最高に楽しかったのだ。
しかも小学2年生からする夜の8時は、何か子供にしか分からないゾクゾク感があったのだろう。
それ故僕は、とてもそれが好きだった。

 とは言いつつ、お母さんは過保護で厳しい人だった為に、頑なに許可をくれないのだ。
しかしその日は、「言ってもいいよ」という母からの許可が出たのだ。
なので、その日はワクワクしていた訳だ。

 家に着き宿題やらゲームやらで時間を潰し、かれこれ7時30分に至った。
お母さんが言う。「○○○(いとこのお母さんのあだ名)さんきたで〜!」
僕はウキウキしながら外に出る。
いとこの車が止まっている。
あぁ、これだ。
もうここで

分ワクワクする。
そんな気持ちを握りしめ、車に乗った。

 バレーボールができる体育館は、幾つかある。
そのママさんバレーボールチームの本拠地からは、近所に3つの小学校があった。
そして、僕の家から1番近い小学校がその日の練習場だった。

 後もう直ぐで着く。
丁度T字路に差し当たる。
この信号が青になり、左に曲がったらもう学校の門に入る!
抑えきれない楽しみが溢れ出て、車の中でいとこ達で騒いでいた。
そして信号が赤から青へと変わった。
車はゆっくりと左に曲がろうとする。

 が、しかし。
僕はとんでもないものを見た。
この世で見たことのないものを見た。

 それは、あまりにも大きすぎる月だった。
開いた口が塞がらなかった。
よく聞く、スーパームーンとかの比じゃない。
分かりやすく説明すると、バスケットボールを眉間から10センチほど離したところのバスケットボールの大きさだった。

この怖い話はどうでしたか?

コメント

とさぴよさんの投稿(1)

もっと見る

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード