これは、わたしが体験した電車内でのお話です。
私は大学生なのですが、田舎から都会の大学に通っているため通学にかなりの時間がかかります。
その日は大学からの帰り道でしたが、大学での疲れと通学での疲れが溜まって、疲労困憊でした。
バスから電車に乗り継いで、運良く電車には空いた席があったので座ることができました。
ラッキー!そう思いつつも疲れからか睡魔に襲われ、わたしは眠ってしまいました。
あまり話と関係ないのですが、わたしは非常に寝顔が不細工で、かなり口を大きく開いて寝てしまいます。
普段、電車で寝てしまう時は俯いたりしてなんとか隠そうと努力しているのですが、その日はかなり寝顔を晒す形で寝入ってしまいました。
20分も経った頃でしょうか?
いきなり、隣に座っていた見知らぬおばさんから口の中に何かを入れられたんです。
なんだ!?
わたしは飛び起きました。
電車は丁度駅につき、その人はそそくさと降りていってしまいました。
追いかけようかとも思いましたが、そこは田舎の駅ということで改札も駅員さんもいない無人駅だったんです。
万一、返り討ちにされたら怖いのでそのままそのおばさんのことは見送ってしまいました。
そして、口の中をもごもごと動かしてみると……















なんてことはありません、鈴カステラが入っていました。
いや、なんでだ?かなり疑問に思いつつも、わたしはかなり馬鹿なので(この短い文章でわたしが田舎者で馬鹿で寝顔が不細工なことを皆さんに伝えてしまい申し訳ないです。)そのまま鈴カステラを食べてしまいました。
はい、ティッシュでも取り出して吐くほうがよかったですよね…
しかし寝起きで頭が回らなかったので…
案の定口の中がパサパサになりましたが、幸運なことに毒など怪しいものは入っていなかったように思います。
しかし、「怪しいおばさんに口に何かを入れられたと思ったらそれは鈴カステラだった」というのは、前半後半での雰囲気に謎の温度差があり、少しおもしろいと感じたため、次の日友達に笑い話として披露しました。
しかし、友達から帰ってきた答えは…











「それって……窒息させることが目的だったんじゃないの?」
ゾッとしました

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