俺が11歳の時のこと。
あるところに旅行に行って観光して、ある旅館に着いた。外観は古民家という感じだった。入ってみると女将さんがとても丁寧に振舞ってくれた。
夜、寝る時になると古民家のような旅館というのもあり、11歳だった俺からすればまぁまぁ怖い感じだった。ちなみに晩御飯はカツオのたたき。
布団に入り、目をつぶって寝ようとすると、
トン トン トン バタバタ
誰かが天井の裏を走っているようだった。この旅館は、俺の寝てる階が一番上だった。俺の家族は全員寝ていた。
しばらくすると音も無くなった。でもまた音がなる。ネズミかな?とか、ハクビシンかな?とか思っていた。
そんなことを思っていると眠たくなり、寝てしまった。それが恐怖の始まりだった。
その時の夢はよく覚えている
俺は夢の中でもその旅館だった。目を覚ましていた。すると急に体が浮き、天井に近づいていく。
恐怖が俺を襲う。天井を通り抜けた。するとそこにはずぶ濡れになった男のひとがいた。その瞬間、現実で僕は金縛りにあった。動けない。それから何分だっただろうか、金縛りが解けた。
気が楽になり、また寝た。
次の日の朝、昨日のことが気になって女将さんに聞いた。
「この旅館って何か事故とかありましたか?」
女将さんは言った。
「いいえ...でもこの旅館の近くで自殺した人がいたような。どうしてですか?」

僕は昨日の夜のことを言えなかった。

その旅館のすぐわきには崖があり、数十メートル下には海が白波をたてていた。

ここで自殺をした方が俺の夢に出てきたのか、謎なままです。

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コメント(4)

りえこさん、悲しい気持ちにさせてしまったのなら、すみません。

カツオのたたき情報いらなくね?

良いな旅棺 行けて

そうですね確かにそうですね。自分でもいらないかな?と思いつつ書いてしまいました。

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