私はあるクリニックで働いている。
そのクリニックは、誰かが亡くなるという悲しいことは少なく夫婦が喜び合いこれから未来を担う小さな命を一緒に支えていくところである。だが、やはり幸せだけが全てではない。1つの身体に2つの命を背負うのだからそれなりのリスクもあり最悪のケースもある。「トイレに行った時何かが降りてきた気がする」や「やっぱりこの子いらない」など言う人もいる。
ある日私はいつもの様に申し送りを聞き、回診の準備をし、患者さんのケアをする、至って普通に看護師としての仕事をしていた。食事を配り終わり、夕方夜勤への申し送りの後、食事を下げるため患者さんの部屋を回っていた。文の頭で言ったように幸せが溢れるクリニックであるため幽霊などは出るという話はひとつも聞いたことは無い。
しかしはっきり聞こえた言葉がある。
そこは患者さんがあまりに多い時以外はあまり使わない部屋の前。
【ここ嫌だ。。。】
それはあまりに低く私の耳元で囁くように聞こえたことをはっきり覚えている。特に霊感とかある訳では無いが私は患者さんともいろいろな話をしてみたりするため私に言えば助けてもらえるとかそんなことを思ったのかもしれない。
それ以外何も起こってはないがあの声は何を伝えたくて何をして欲しかったのか何故【ここが嫌】なのかは分からないままである。
この怖い話はどうでしたか?
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