12年ぐらい前、H市の役所から廃病院の解体工事の案件があり、見積もり作成のため、現場調査に行った時の話です。
当時、私は、幽霊や化物など信じておりませんでした。この体験をするまでは!
ある日突然、会社の上司から、「
H市から解体の見積もり依頼がきたんで現調行ってくれや」
と言われ、その廃病院へ現調へむかいました。
そこが、超有名な心霊スポットということも知らずに・・・

早速、壁伝いに寸法を測り、いよいよ廃棄物などの調査のために院内に足を踏み入れました。
空気は重い感じはしましたが、日当たりがわるいのでこれが普通かと思い、各部屋から廃棄物の調査を始めました。
廃病院のイメージとしては、医療器具などが散らばってるイメージがありましたが、机やベッド、少々の医療器具が置いて
ある程度でした。
屋上まで、調査をして、さて帰ろうか?と思い、屋上の出入り口のドアの前で後ろを振り向くと、屋上の一番端のところで、人影が見えました。ん?と思い、目を凝らしてみましたが、そこにはいませんでした。
太陽の光か何かで見間違えたんだろうと思い、屋上を後にしました。
その後、廊下に出て帰ろうとしたところ、
「ガシャん」
びっくりして、後ろを振り向き、おもわず、「誰かいるんですかー」
私は、ホームレス?まさか指名手配犯?
そちらの方で怖くなりました。
廊下の一番端の壁を見ていると、床から天井まで、モヤ?霧が舞い上がっているように見えました。

それをボーッと見ていると、そのモヤだか霧がこちらに近づいてくる感じがして、そのモヤの中に黒い人影が見えます。

確実に、これはヤバいと直感し、一目散に1階目指して逃げました。
1かいまで降りて出口を出ようとした矢先、何かにぶつかり、出口に押し出されて外に出ることができました。

私にぶつかった物、明らかに人の感触でした。
それで私は震えながら会社に戻りました。
戻ったとき、私の顔が相当真っ青だったようで、上司や仲間に
「あの建物で何かみたのか?」
「あそこは有名な心霊スポットなんだよ」
「だから◯◯ちゃん(私)にいってもらったんだ笑」
ちょっと酷くないか?
いろいろ調べましたが、その廃病院はまだあるようです。
市では、取り壊したくても、取り壊す業者がいないため、まだ放置状態になってるそうです。

これが心霊体験のデビューになってしまいました。
その後、そういう体験をするようになりました。
また気が向いたら

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