1ヶ月では慣れないというのが現実である。

先週の日曜日、先輩がまたも勝手に俺の家に上がりこんできた。

「はいはい、入るよー」
「え?せ、先輩!?何勝手に入ってるんですか」
「お前、鍵はちゃんとしなきゃだめじゃないか。危ないやつが入ってくるぞ」
「先輩のほうが危ないですよ」

本当に勝手だ。
先輩は、

「侵害だなぁww」

とへらへら笑って、部屋の真ん中にあるちゃぶ台の前の座椅子に座った。
いやもう、侵害とかの前に俺に人権は無いのかと聞きたくなる。

「いやぁ、外も暖かいことだし、外に出たらどうだい?」
「今日は、テンションが高いですね」

いつもよりも、目が輝いている。
大好きなオカルト話でも持ち込んだのだろうと思ったが、少し違った。

「聞いてくれ、青兄から良い話を聞いたんだ」
「先輩の良い話は、あまり信じられませんね」

それでも、へらへらし続ける。
よほど嬉しいようだ。

「で?どうしたんですか、今日は・・」
「それが聞いて驚け、新しい心霊スポットを見つけたんだ」

この辺りでは行ったことが無い心霊スポットなんて無いと言っていたため、場所を知るやいなや飛んできたのだろう。

「まぁ、だいたい予想はしていましたよ」
「うそだろぅ。オカルト系の事だとは思っていたけど、さすがにスポットだということは分かっていなかった。そうだな・・・怖い話とでも思っていたか?」

図星だ。
何で分かるんだよ。
やはりただの先輩ではないのだろう。

「当たっているようだね。では、当たった先輩に賞品『後輩と心霊ツアー』ゲット!!やったね」

拍手している。
何かもう、恐怖なんだが・・・。
ここ1ヶ月でここまで・・・というよりテンションが高い先輩を見たことが無かったため、凄く気持ち悪く感じる。

「どうせ俺には、行くか、行かないか選ぶ権利は無いんですよね」
「よく分かっているじゃないか。君には、『先輩との心霊ツアー』をプレゼントしよう」

何かめっちゃテンション高いけど・・・。
正直、全然嬉しくない。

ボサボサの髪を水で整えて、外着に着替え、塩と懐中電灯をリュックに詰めて、外に出た。

「準備遅かったな、何をしていたんだ?」
「すみません、準備していました」

先輩は、俺のリュックをまじまじと見つめる。

「何が入っているんだ?」

俺の周りを回りながら、リュックにデコピンをくらわす。

「懐中電灯と塩とかあと前から入れていた物

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