これは私がある日の夜に見た悪夢です。夢の中の出来事ではありますが、かなり怖い夢でしたので投稿しました。

*私の体験を読んでいる方に、そのままの印象で味わっていただく為に、今回は二人称の文章となっています。

目を開けると貴方は、クルーズ客船内の薄暗い廊下を歩いていました。隣には4つほど歳が離れた弟がいます(夢なので、貴方に弟がいなくてもいる設定でお願いします)。

貴方の周りには弟以外の人影が無く、物音もしません。廊下の左横に連なる船窓は青黒い空を写しており、雨粒が流れています。

貴方はまだ、しばらく廊下を歩いていました。弟も横に並んで一緒に歩いて来ています。そして、廊下の薄暗さは近くにいる弟の顔が見えづらくい程になっており、雨も激しさを増しています。

突然床が横に揺れ、船が大きく傾きました。貴方と弟は立っていられず、薄汚れた灰色の壁に寄りかかりました。しかし、それでも貴方はそのままの体勢で前に進み続けました。

進み続けると、客船の外に繋がる白い扉を見つけました。開けるとそこには嵐で動けず、船内に戻れなくなった貴方の母親と、その友人が3人いました。

貴方の母親とその友達は、貴方から7、8メートル離れた船上の椅子にしがみついていました。船は扉の内側にいる貴方から見て、母達が下に見える様に大きく傾いており、母親達は強風で、今にも下に見える海の方へと吹き飛ばされてしまいそうでした。

貴方は、自身がここに居る事を母親達に気付かせようと大声で呼びかけ、そして、助けようと扉から身を乗り出して大きく手を伸ばしました。それに気づいた母達は、貴方の方へ向かって必死に上がって来ようとしました。

まず、貴方は辿り着いた母の友人をなんとか二人、無事船内に引き入れました。そして、目前まで来ていた母の手を掴みました。 しかし、貴方が母を引っ張り上げて中へ入れようとすると、母は貴方の手を振り払い、入ろうとしませんでした。

貴方の手から離れた母は、嵐で貴方から大きく後退しました。そして、貴方の横にいた弟に向かって「トイレを持ってきなさい!」と叫びました。母は至極真剣な顔つきでした。

貴方と弟は訳が分からず戸惑ってましたが、母はもう一度厳しい口調で「トイレを持ってきなさい!」と叫んだので、弟はトイレを取りに何処かへと行きました。

貴方は強風に流され、元に居た椅子に戻ってしまった母を、もう一度助けようと母

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