私が高校生の頃。
学校から家までがかなり遠いと言う事もあり、うちの母親がたまに学校まで車で迎えに来てくれていました。

その帰り道、他にも何本も家に帰るルートが有るにもかかわらず、ウチの母親は決まってとある交差点を通ってました、私がそこを通るのが大嫌いだと知っていながら。

そもそも、私は母親に対して
「迎えなんか必要ない、かえって迷惑だ!」と告げていました。
にもかかわらず、ウチの母親は相当な馬鹿なのか、それとも計算尽くしていたのか、しつこく迎えに来たがります。
一度、母親の言うことを無視して1人で勝手に帰りましたが、凄い剣幕で怒られました。

話は戻りますが、とある交差点。
何故に私は嫌だったかと言うと。
そこにはこの世の者では無い赤い服を着た女が立っていたんです。
切り裂かれた様な赤いドレスはまるで血の様な色をし、乱れた長い黒い髪は顔の半分を隠し、髪の間から覗かせる顔は漆喰の様に白く、その唇は生気を失い青白くなっり、何よりも恐ろしいのは、鋭く尖った目がこちらをずっと睨み、目があった瞬間、獲物を捕らえたかのように少し笑うのです。

そんな女が立っているにもかかわらず。

ウチの馬鹿母親ときたら、何度も何度もその交差点を通りました。

ある日、母親に
「母ちゃん、俺、ここの交差点通りたく無い」
と言いました。
「何でさ?」
「家に着いてから話す」
と言い、その女の前でその女の話をしたくなかったので、家まで我慢しようとしました。すると母親が、
「訳の分かんない事言ってんなら置いていくぞ」
と、訳の分からない事を言い出し、こんな所に置いて行かれたくもなかったので、その女の前でその女の話をせざるを得なくなり、母親に話すと
「馬鹿馬鹿しい、下らない事言って無いで勉強でもしてろ!」と吐き捨てる様に言われました。

その日の夜、兄貴が帰ってくるなり。
「おい、○○。お前厄介な奴連れて来やがったな!」
と私に話かけてきました。
ウチの兄貴も見える人だったので、ウチの中にその女が入り込んでる事に気づいたそうです。
『やっぱり着いてきちゃったか〜』
幽霊なりなんなりは、自分の存在に気づいてくれる人間を見つけると、嬉しいのか何なのか分かりませんが、着いてきます。
憑依とは違って、体を乗っ取るとかでは無いのですが、自分を認めてくれる人と一緒にいたいのでしょうね。

兄貴と2人で家の中に塩を巻き、人の形に切り取った紙(ひとがた)を燃や

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