これは私が幼かった頃の話です。
私は夏の暑い日、母方の祖母の家に
遊びに行っていました。
遊びに行くと言っても、毎回買い物に
付き合わされるだけなんですけどね。
私はその頃買い物について行くのが凄く嫌いで、
どうにかして留守番していようと考えていました。
しかし留守番をするにも特にこれと言って
いい案がなく、ただ時間が過ぎてゆくだけでした。
そんなこんなで20分程経った時です。
何故か1年前に見たホラー番組を思い出しました。
何故その場でいきなり思い出したのか
今考えれば不思議ですが、
その時の私は留守番をする事に必死だったので、
そのホラー番組を見ることを口実に留守番しようと考えました。
そして私は母親と祖母にこう言いました。
「俺、怖いテレビ見るから留守番してる」
いつもは無理矢理連れて行こうとしていた母親も、その時は不思議と納得し、祖母と出掛けて行きました。
私は達成感と罪悪感が入り交じり、何とも言えない気分になりました。
そんな気分になりながらも、私はせめて嘘をつく訳にはいかぬと思い、ちょうどテレビの下の台に置いてあったそのホラー番組のDVDを見ることにしました。
そう、何故思い出した番組のDVDがあるのかも考えずに。
私はDVDを手に取ると、早速テレビをつけ、番組を見始めました。
最初は少し砂嵐が入り、番組が始まりました。
その番組はほんとにあった怖い話をドラマ形式で紹介していく番組で、
演出もなかなか怖く、1話見ればお腹いっぱいになるような番組でした。
そしてその時のDVDの1番最初は
『黒電話』
という話でした。
はっきりとは覚えていないのですが
壁の中から黒電話の着信音がし、それを
夫婦の夫の方が壁を壊して電話に出て、
耳から血を長して何かを呟きながら死ぬと言う、何とも言えない物語でした。
まああるあるの作り話ですわな。
その頃の私も流石に作り話と分かりました。
それだけで終わっておけばよかったのです。
私はその後から何かに取り憑かれたように「黒電話」と連呼していたのです。
今のその記憶は鮮明に残っています。
それから1時間程経った時です。
ジリリリリ
電話の着信音がしました。
それも黒電話の着信音が。
ジリリリリ
どうやら母親が置いていった携帯から鳴っているらしく、音はだんだん強くなっていきました。
ジリリリリ
我慢できなくなった私は、2階にいた従兄弟を連れてきました。
すると従兄弟は携帯
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コメント(3)
え、・・・無理怖い!
しゆか
怖いですねー
白狐
怖いですねー
白狐